教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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動脈硬化学会
動脈硬化学会で広島に来ています。 九州では、大雨で大変なことになっていますが、ここはパラパラ雨だけです。 
自然の脅威・不思議さを感じますが、人間に対しての警告とも取れます。 「傲慢になるなよ〜!」という、高校時代の先生の言葉を思い出します。 「謙虚」に頑張りたいと思います。 
今回は、脳血管障害にも焦点を当てた、動脈硬化の勉強をしています。 また、生活習慣病としてのNAFLDの勉強もしました。 医学の進歩とともに、自分が昔(場合によってはかなり昔、もしくはごく最近)に学んだ常識が、ドンドン変わっていることに気づきます。 
今日も、ニュートリゲノミクスという新しい概念を提唱されている先生のお話を聞くことを楽しみにしています。 いつも、言っていますが、視野狭窄になるとダメです。 虫の目と鳥の目の両方で見ないといけないし、もっと宇宙から眺めないといけない場合もあると思います。 とくに、循環器内科医は、虫の目になりがちです。 良いところは伸ばし、不得意なところは得意になるように変えていけば、良い結果につながる可能性が上がります。 今日も頑張ります。  ty

何でも経験
”今日の心配事は明日になれば貴重な経験となります”

循環器学会近畿地方会
 6/24に大阪で開催された循環器学会近畿地方会において、研修医のY先生が、研修医セッションで優秀賞を獲得されました。Y先生、おめでとうございます。
 Y先生のしっかりとした普段からの取り組みや努力が実った結果ですが、循環器内科指導医M先生やそのチームのチューベンの先生の指導も立派ですし、誇りに思います。 心より、感謝いたします。 
 良い病院、良い病棟、良い科の特徴は、やはり若手医師が成長できる環境である....ということです。
 若手の先生も、是非そういう”少ししんどい、負荷のかかる環境”を選択してください。 より成長できる結果となるでしょう。 
 あとのアドバイスは、「当事者意識を持つこと」です。 担当医であっても、主治医の気持ちで、医師であっても、本人や家族のつもりで対応できるようになれば、しっかり成長できるでしょう。 みんなで、頑張りましょう。

 次回の11月に大阪で開催される循環器学会近畿地方会は、私の師匠のK先生が会長です。 関連病院の研修医の皆さんも、是非多くの演題を出していただき、できれば研修医セッションなどで優秀賞を狙いましょう。指導医の先生がたも、しっかりご指導をお願い申し上げます。 大阪駅近くの開催です。 参加しやすいですし、是非積極的に演題登録と参加をお願いいたします。 ty

もう一つの論文問題
 「もう一つの論文問題」というのをご存知でしょうか?(個人的には、もっと問題を指摘できますが、どのようなシステムでも問題はあって当然なので、受け入れながらやっていきましょう)
 一つ目の論文に関しての問題は、「日本発の優れた科学論文が減少し、日本の研究開発力の低下が叫ばれている」ことです。
 そして、もう一つが「論文誌の購読価格の高騰と大学予算の縮小によって、図書館を通しても参考にしたい論文も、場合によっては自分の書いた論文も読めない」という笑えない事態が起きています(神戸大学でもおなじです)。 
 世界の科学論文雑誌の市場規模は約1兆円らしいです。論文掲載時に、数十万円程度を支払うことを求められることもありますし、研究は、するのも、発表するのにもお金がかかります。(大変なのよ〜) 逆に大学などの図書館が、ある出版社との間でかわす購読契約も数百万円レベル(もっと高いの)も当たり前のようです。科学振興に各国が力を入れて、発表論文数が増えていること、主要な出版社が限られていること、どんどん雑誌が増えていること、色々な要因があるようですが、年8%での購読費の値上がりが起きている研究分野もあるらしいです。それに、予算削減の波にさらされている大学が対応できるはずがありません。インターネット時代になり、雑誌の流通費用は下がっているはずなのに、上昇は止まっていないことに疑問もあります。科学論文の出版も、複数のビジネスモデルが存在し、よくメールでどこどこの論文に投稿を勧めるようなのが入ってきますが、ほとんどの雑誌は、投稿時に投稿料を求められます(気をつけてください)。オープンアクセス型の雑誌も増えていますし、ある種フェアだとも思いますが、あれは投稿掲載料がしっかりと取られることで成り立つビジネスモデルです。論文数が業績になるので、どうしても論文化することを求められる(そして、それをお金である程度解決しようとしたりする場合もある)のですが、(ひと昔前の一流の研究者が良くおっしゃっていたように「そんなジャーナルに掲載すると、業績に傷がつくよ!」の意見のように)本当に重要なことは何なのかを見つめなおす時代が来ていることに、みんなで気づくことも必要なのかもしれません。これには、何を評価するのか?の評価の規準を変えないといけないかもしれませんが….(評価の規準のインパクトファクターIF自体も、その仕組みを利用して、雑誌の価値を上げる運動がされていることは、みんな承知していますので、まあ何を信じたら良いのやら???)。「IF=TVにおける視聴率」のような印象さえあります。UMINの研究登録のように、結果もそこに書けば、それで(他の人が)同じ研究をしなくても済むようなシステムをキチンと作れば、無駄な研究は減らせますし、俗に「しょうもない研究」と呼ばれる研究をしたら、ペナルティーが付くような厳しいシステムも近い将来に導入されるのが良いのかもしれません(昔、お酒の席ですが、〜なんてIFが”マイナス”〜点でしょう!と宣う先生もいらっしゃいました)。何か、(良い研究成果を発表して、世の中に貢献することよりも)論文に掲載すること自体や、先のビジネスにつながる特許申請などをすること自体が「目的」になっているようにも感じ取れ、人間とは難しい生き物だなあ〜と思います。でも、国や指導者が、そのように先導するので、価値観がそうなるのも納得できます。
 科学論文の出版社が一種の情報産業(マスコミと変わらないようなのもあるんじゃないかと勘繰ります)として台頭し、ビジネス・金儲けとしての一面を強く前面に出して来ているような印象です。これは、利用する方の責任もあると思います。学会なんかもおなじような傾向がありますが、一旦「利権(のような物)」が発生すると、それでやめられなくなるのはどこの世界も同じです。オリンピックが、どうもあまり美味しい利権ではなくなると、おそらくそれほど獲得競争がなくなりつつあるようですが、同じことがおそらく「科学」の世界にも訪れると予想します。賢く、先を読みながらなんでもやっていかないといけないと思います。(参照;日経新聞) ty


研修医勉強会 2017
 6/17(土曜日)は、循環器内科の研修医勉強会を開催しました。 参加された研修医、指導医の皆様、お疲れさまでした。 研修医の皆さんが、プレゼンが非常に上手で、シッカリと成長していることが感じ取れて嬉しいとともに、指導医の皆さまが普段からシッカリと様々な指導をされていることを感じ取れて、感銘を受けますし、感謝申し上げます。 発表症例も、循環器疾患ではありながら、内科医としての研修医の先生が、しっかりと考えたり、その症例の診療の中で活躍できる、そして勉強になる症例が増えていると思います。 珍しさばかりや、技術力をプレゼンするような(専門医向けの)症例発表は、研修医にはあまり適切ではないと思われますので、そういう忖度もしていただいていることに感謝です。 特に、発表者が初期研修医の場合には、発表者の気持ちになっても、このあたりの配慮は重要かと思われます。 
 今回は、教官のM先生が、患者診察における頸静脈波の観察に関して、非常にわかりやすく理論から実践までを解説してくれました。 正直、あそこまで詳しく・わかり易く解説できる人は、少ないと思います。 研修医の先生どころか、指導医の私も大変良い勉強をさせていただきました。 これにも感謝です。 
 最後のH教授のお話しとメッセージも、研修医の先生に伝わったと思います。 医師として成長することもですが、”人”として成長することが大切です。 M先生のメッセージとも共通の部分が多かった(これは組織としては良いこと)ですが、患者さんを大切に、よく診る(観る)こと、忍耐強く、情熱を持って診療はもちろんですが、さまざまなことに取り組み、挑戦すること....これが大切だということです。 私も、Passionだけは、負けないように頑張ろうと、再認識しました。

 今年から、新企画として、病院表彰を設けました。 良い質問をしてくれた研修医の先生を評価させていただき、その指導をしていただいている指導医も一緒に、病院に対して表彰させて頂くということです。 これもあってか、ほぼ全ての演題で、研修医の先生が積極的に質問をしてくれましたので、まさに主役が(発表するのも質問するのも)研修医の先生になり、どうしても追加で分かってほしいことだけ、指導医や大学の教官が追加する形にできました。 これこそ、研修医勉強会です。 ただ、質問担当研修医からだけの質問になってしまったので、来年からは、もう少し多くの研修医の皆さんが質問する(できる)ようなシステムにしようと思います。
 昨年から、研修医の先生がFirst authorの症例報告論文を表彰させて頂く賞を設けました。 英語で書かれた論文もあり、皆さまの頑張りが感じ取れます。 ただ、別に英語でなくても結構かと思いますので、とにかくpaperにまとめるという作業を研修医の間に経験しておくことは、非常に大切なことです。指導医の先生には、是非ご指導をお願い申し上げます。 

 最後に、さらにこの会が発展するためのお願いをしておきます。 研修医の皆さんが、普段から診療に忙しいのはわかっているつもりです(忙しくないと成長できませんしね)。 しかし、それぞれの病院から参加される研修医の先生の数が、もう少し多くても良いようにも感じました(今年は、総合内科の研修医のための会とかぶってしまったことも影響しているとは思いますが)。 実は、新企画の質問を評価するというのは、研修医の先生の参加を促す意味もございます。 良い質問をしていただくのがもちろん評価が高いのですが、参加研修医が多い方がさらにちょっと得をする....ようなシステムを考えてみます(もちろん、少人数しか研修医の先生がいらっしゃらない病院も不利益が出ないシステムにします)。 まあ、とにかく主役は研修医の先生です。 内科学会や循環器学会の地方会でも、表彰のシステムが充実してきました。 活躍できる場が多いというのは、成長できる機会が多いということです。 皆さんの頑張りと活躍は、皆さん自身の成長につながるのは当然ですが、関連病院を盛り上げることにも、仲間や後輩を増やすことにもつながります(周囲にも貢献しているということです)。 よろしくお願いいたします。 
 指導医の先生がたには、お忙しい中、ご参加いただき感謝申し上げます。 年に一度の会ですが、大切な会であると思っておりますので、今度ともご協力いただきますようお願い申し上げます。  ty
  

腸内細菌学会
 6/15〜16は、神戸のハーバーランドで開催された「腸内細菌学会」に参加させていただきました。 
最終日は、臨床分野からのセッションがあり、消化器内科(消化管・肝臓病)・腎臓内科からの話、そして私が循環器からの話をさせていただきました。 基礎研究に比べると、まだまだですが、いろいろな分野で腸内細菌と疾患発症との因果関係を調査する研究が進んでいます。 
 いつも思いますが、循環器以外の学会は、大変勉強になります。広い視野・視座で物事を見るトレーニングをしていきましょう。

 そう、6/17は、研修医勉強会です。 関連病院の研修医の先生は、是非進んで参加いただき、いろいろなことを学んでください。 ty

研究や仕事で大切なこと
知性の真の証は、知識ではなく想像力である。 Albert Einstein

想像力は大切だが、創造力の方がもっと大切である。 ty


 やっと、大切な仕事がひと段落しました。 溜まっていた、(いわゆる雑用と呼ばれる)仕事をこなしています。 まあ、なんでも仕事は大切ですので、どれも精一杯やりましょう。 ただ、精一杯完成度を高める仕事と、精一杯スピードを上げてやる仕事があるということです。 ty


色々と思うこと
 最近(数ヶ月前くらいから)、『地政学』という用語の入った本がたくさん発刊されています。あまり、知らないことばだったので、何冊か関連する本を読んだりしました。すると、私のイメージでは、国家の行動や歴史的な流れを、地理的な条件から、理由付けしながら考える学問であるということがわかりました。科学でも、scientificに考えることが重要ですが、理論に基づいて考えることの重要性を考えるトレーニングとしては面白いと感じました。 ちなみに、ある本に書いてあった3つの原則を紹介しておきますと、
「国家の行動原理は生き残りである」
「隣国同志は対立する」
「敵の敵は味方」
この原則に従って、国は行動して、歴史が作られてくるようです。 人間関係にも当てはまりそうですが、その反対の行動をとれば、対立は避けられるとも考えられます。 

 私にとって、年間で最も重要案件の研究費の申請が、来週締め切りで、ドタバタしています。でも、常に心に余裕を持ちながら、進めることが重要です。あまりのめり込みすぎると、視野狭窄になりますし、入れこまないと良い仕事ができないかもしれません。いつも、「虫の目・鳥の目・魚の目」を持って、やっていくことを心がけています。 

 5月後半から7月末くらいまでは、本当に色々なところに出かけていく機会が多いです。色々な、医師や研究者・企業の方にお会いすることは、私にとって本当に勉強になります。どうしても、循環器に関連した分野とのつながりが大きくなるかもしれませんが、是非ある物事を広い視野・視座で捉えるようにして、切り口を変える工夫が、より発展性のある展開を望む場合には必要だと思っています。みなさんも、そういう見方をすることを試してみてください。 
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 映画で「ちょっと今から 仕事やめてくる」が放映されるようで宣伝しています。この原作は、かなり以前に読みましたが、なかなか面白かったです。その原作者は、北川恵海さんで、大阪出身の作家です。 他の作品に「ヒーローズ(株)」というのがあり、読み始めると面白くてやめられなくなった記憶があります。個人的には、こちらの方が好きですね(完全にライトノベルなのですが)。 先週に、「続・ヒーローズ(株)」が出版されているのを見つけて、買ったのですが、上記のような時間をとられる仕事があるので、一気には読めていません。(私は、ライトな本や真面目な本を2〜3冊くらいを同時進行で読んだりしてしまうので、こんなことになってしまいます。あまり良くないかもしれません。) この会社は、「ヒーローになりたい方のお手伝いをします!」というのが、売り文句の会社です。 上司の仕事は、この会社の仕事に近いかもしれませんが、中々思うようにはいきません。 もし、ストレスの溜まる状況の方がいらしたら、どれでも良いので読まれると、気分転換になり、元気が出ます。 ty


お知らせ(研修医・大学院受験希望者の方へ)
 お知らせを書いておきます。 後期研修医の先生・関連病院の指導医の先生にまだ医局としてお伝えできていませんが、次年度(平成30年4月入学 = 平成29年中に受験される方)の大学院受験のシステムの変更についてです。

 年に2回実施されていた入試は、1回になります。 さらに、入学試験の実施日が、秋に1回だけになり、冬に入試がなくなります。
 もし、秋〜冬になって、受験しようかと思っても、入学は1年数ヶ月後になってしまいますので、注意が必要です。 

 現在発表されている入学試験実施日は、
    10月21日(土曜日)  です。 
 願書出願が、9/20〜9/27です。 

 かなり早めに、受験を決めたり、準備をする必要がありますので、またお知らせをしたり、入学願書ができたら、関連病院の候補者には、お届けできるようにしたいと思っています。 

 あと、内科専門医プログラムの実施に応じて、初期研修医の先生は不安が多いと思います。 循環器内科としての方針などが分かりやすく理解できる冊子を作成中です。 完成次第、医局にも置きますし、関連病院にも配布します。  参考にしていただければと思っています。

 システムは色々と変わるのは、時代の変化・要望に応じて適応していくために必要ですし、仕方ありません。
 でも、当循環器内科と関連病院で研修・研究などされる人は、心配いりません。 大きなシステム変更なく、適応しております。 遠慮なく相談してください。 また、選んでいただければと思います。 ty

大学院講義を楽しめました 感謝です 
 5/11はKP大学のE先生が、大学院講義で大変楽しく、ためになる講演をしてくださいました。 
Physician scientistが減っている状況で、どう考えるのかを、自らの経験をもとにお話しいただきました。
私は、非常に勉強になりましたし、懐かしい話も出てきて楽しめました。 歴史を学ぶことも大切です....と年寄りになると思います。
個人的には、楽しいことをするのが好きなので、やはり研究はしんどいけれど楽しいと感じます。
まあ、やろうと思わない人が増えているのは残念ですが、医者だけしていても満足できてしまうので仕方がないのかもしれません。
満足すると、人はそれ以上に努力したりしなくなります(一般論です)。私は、できるだけ満足しないようにしたいと思っていますが、これまた満足する方がHappyなのも事実です。 
私の昔のボスが、やりたいヤツだけがヤレば良い.....とよく言われていました。 そうなのかも知れませんが、やらないと絶対に楽しい部分を感じるチャンスはなくなります。 でも強制されてするようなものでもないと思います。 やはり答えはなさそうです。 Enjoy ! できる人は、一緒にやりましょう。 ty