教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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人・本・旅
 新年度が始まりました。よく、新人さんに読むことをオススメする本に「社会人1年目の教科書」という本があります。私は、この本を何度も読み返していますが、勉強になります。この本に書いてあることが実践できれば、社会人として最低限、非難されずにやっていけます。この本の著者は、岩瀬大輔さんで、現在のライフネット生命(ネット生命保険の先駆け的な会社)の社長さんです。この本を上梓した頃は、社長ではありませんでしたが、その頃の岩瀬さんの上司で社長が、出口治明さんという人で、この人も多くの本を出版されています。
 私は、(全てではないですが)この人の考え方が結構好きです。仕事の仕方や本を読むこと・考えることの重要性などを伝える本が多いですが、ファクトに基づき、それをしっかり捉えて、自ら勉強して、自分の頭で考えるクセをつけないといけない….ということを色々な例を提示しながら気づかせてくれます。
 例えば、「常識を捨てる能力」などと表現されていましたが、世間の常識に影響を受けないように判断することの重要性を述べられていました。世間的には「待機児童問題」は解決が難しいと捉えられており、現実的になかなか解決していません。彼はアメリカのように幼稚園から(もしくはもっと下の学年から)『義務教育に変えてしまえば良い』…と意見を述べられていました。確かに、今の日本で、小学校1年生で定員オーバーが理由で受け入れられないと言われる人は、1人もいないので、法律を変えて常識を変えてしまえば(投資が必要ですが、政府が本気でそういう努力をすれば)比較的早急に「待機児童」はなくなるはずです。「常識を捨て」て考え、「問題の原点」から考えるクセをつけることが重要だということです。この出口さんは、文系出身かと思いますが、かなり理系的な(科学者的な そしてシンプルな)考え方をされるので、私は合うのかもしれません。 この『原点から考える』というのは、研究では、かなり重要なアプローチの仕方だと思います。 また、出口さんは、「人・本・現場体験(旅行)」がリテラシーを鍛え、人を育てる…ような書き方もされていたと記憶しています。自分を成長させてくれる人と会うこと、読書すること、どの世界でも現場での体験(仕事ではないけれど、旅行での経験)をすることが成長のためには大切ということです。まあ、その通りかと私も思います。その機会を増やすことが、成長のために必要なので、増やす努力をしましょう。ty


うんこ漢字ドリル やるねっ!
 『忖度(そんたく)』という面白い言葉がよく使われていましたね。「他人の心中を推し量ること」ということですが、実際には、「力を持つ上の者の気持ちを先取りし、機嫌を損ねぬよう処置すること」といったニュアンスがあるようです。世界共通にある考えではあると思われますが、いかにも日本的といえばそうだとも思います。ちなみに、和英辞典で調べるとsurmise, guess, considerなどが当てられていますが、guess what he really meansのような訳で少し意味が伝わるのでしょうか? 例の人の外国人記者クラブの会見では、read between the linesのような訳であったと思います。反対にできないとKY(空気が読めない)となるのでしょう。すぐに忘れられてしまいますが、年末には「忖度です」というのが、今年の流行語大賞の候補になると思われます。 
 今日、電車の中で面白い広告を見つけました。「うんこ漢字ドリル」というのが売り出されており、結構小学生に受けて、売れている…というような広告でした。私としては、腸内細菌の研究をして、『うんこ』が研究に取って重要なサンプルですので、その『うんこ』が注目されているのは、悪い気がしません。この漢字ドリルでは、1〜6年生のすべての漢字を書いて覚える例文の中に『うんこ』が入っているようです。 例えば、「うんこファンにはたまらない本が出版された」という例文で、しゅっぱん(出版)という漢字を書いて覚えるようになっているようです。全ての例文に『うんこ』です。一種のイノベーションです。それは、笑ってしまいますよね。でも、面白く勉強するという意味では、受ける一因なのでしょう。漢字
 『うんこ』の研究をしていますが、やっと研究費的にも(私が関われば)臨床研究で比較的安易にできる時代が来ました。誰でも、というわけにはいかない時期にスタートすることが、実は重要です。チャンスは今かと思います。これを読んでいる関連病院の先生で、「腸内細菌叢と疾患」との関連の研究をしたい人は、すぐに私に声をかけてください。相談にのらせていただきます。来年になると、時代遅れになります。何かするなら「今、でしょ!」 ty


新年度
 新年度が始まりました。 多くの新人を迎え、特に診療を担う人の役割が変わったりしますので、うまく伝えられるようお願いしたいと思います。この時に、重要なのは、伝える方が、伝えられる人の立場や気持ちになることです。 案外、伝わらないものです。
 新人は、分からない時は、問題にならないためにも遠慮なく聞くことも重要かと思います。何でも、最初はストレスですし、気も使います。もし、自分に取ってそれがストレスなら、自分が教える立場になった時には、そのことに注意できる人になれば良いわけです。

 個人的には、また主に5年生の学生教育に中心的に携わることになりました。ちょうど、教育の国際認証に向けて様変わりしている時期ですので、そのマニュアル作成に関わっている立場としては、『何が求められているのか?』をしっかりと見極め、循環器内科からメッセージを発していけるようにシステムを変えていきたいと思っています。(既に、この4月から一部、新システム・新方式を導入しました)

 我々の研究グループに関しては、昨年にS先生が栄転された後も、E先生の留学や、来年の留学を見据えたM先生の移籍など、中心的な人が抜ける結果となりました。この流れは、各個人にとって”より難しい、チャレンジングな選択”ができた...という意味で、大変喜ばしいことです。 一見、ピンチに見えるかもしれませんが、そういう時がチャンスなのです。既に幾つかのEXPANDのVISIONが目の前にあります。とうとう(やっと?)、腸内細菌研究も(研究費的にも、戦略的にも)いろいろな疾患でできる目処が立ちました(やりたい人は、どれくらいの予算で.....というところまで、相談してください)。

 まあ、いろいろとあるのは当たり前で、無いことの方が問題です。(無い人は、チャレンジしていないということです) さあ、新年度を迎えて、またいろいろなことに挑戦して、ENJOYしてください。 みんな、がんばれ!! ty

年度末 
 3/29~30は、留学から帰ってきて、新年度から活躍していただける先生が帰国され、大学にこられて久しぶりにお会いしました。苦労も多かったであろう留学ですが、皆満足した顔で帰って来られます。別名「人生の夏休み」、でも人生の中で、医者以外のことに思う存分のめりこめる時間が留学です。
 私は、大学院の時から、半分以上医者(循環器内科医、Physician)を捨てて、科学者(Scientist)としてのトレーニングを始めました。医学(循環器内科学)は捨てていませんので、それは楽しい経験で、その後も科学の最先端を感じて、学ぶために留学をしました。いっぱい頭を打つ経験もして、人間的にも丸くなったと思いますし、色々と失敗をすると優しくもなれます(研究グループの人には、あまり優しいとは思われていないかもしれませんが)。科学的に考えられるようになるトレーニングは、医師としても必ず役に立ちますし、ぜひされた方が良いと思います。
 みなさん、普通に循環器などの「専門医」を目標にされる方が多いように思います。私の個人的な意見で言えば、専門医は確かに小さな目標の一つであるのかもしれませんが、それを取得しても、大きく何も変わりません。その過程は、勉強としては大切ですので、まあ正直一つの過程でしかありません。ちなみに、私は留学する前に循環器専門医を取得しましたが、その時は世界で初めてマウスの冠動脈造影を撮影してCirculationに発表した実験をしていた頃です。人ではなくマウスの循環器専門医をしていた時期でした。本当に、人の循環器専門医になったのは留学から帰国して教官をして数年経過してからでしょうか? でも、いろいろなことにチャレンジする方が人生は楽しいと、心のそこから思っていますし、その頃は本当に楽しかったです。
 3/31は、4月から新研修医として働き始める方が、大学に来られます。知っている人も多く、久しぶりにお会いする人も何人かいますので、楽しみです。次年度からメンター制度も始まるようで、指導医クラスの医師に色々と相談しながら研修に頑張って欲しいと思っています。 ty


しっかりと自分で考える
 私が、医学部6年生のチューターを担当した、この4月からK病院で研修を始めるFさんの名前に関するエピソードです。彼女のFirst nameは、「もも」さんといいます。彼女が、5年生の時に実習の計画を練るために私のところに来てくれた時に、その名前がドイツの作家ミヒャエル・エンデの物語の名前に由来しているのではないかと思った私は、彼女に聞くと、やはりその通りでした。彼女のご両親が、その名前をつけようと思われたことに魅力を感じますが、その名前(物語の主人公)の通り、彼女は周りに影響されすぎず、しっかりと自分の意思を持って行動している印象を持っています。「人(患者さん)の話を、しっかりと聞いてあげる(耳をかたむける)ことができる、良い医師になってくれると思います」(これは、物語の中の主人公の特技です 自分をしっかりと持っており、周囲の当たり前を疑い、時間泥棒から時間を取りもどし、それをみんなに気づかせてくれます)
モモ 
 この物語を知っている人は、わかってくれるでしょう。物事の価値は、各人が決めるものであって、みんなが目指すから自分も、というのは少し違うような気がします(物語のように、騙されているかもしれませんよ)。自分をしっかり持って、周囲に影響されすぎず、物事の本質を見抜くような取り組みが、大切なように思っています。
 大学院で帰ってくる人は、今までの医師としての経験を基盤にして、本当に何がしたいのか? 何をどうすべきなのか? 若いうちにしかできないチャレンジを是非、やってほしいと思っています。医師としての人生は、40年以上あります。その人生の中で、大変重要な時期であると思ってください。ちょっと、風変わりなことができるのは、今しかないのかもしれませんよ。 ty


色々
 一昨日は、K大学病院研修医の修了式に参加させていただきました。嬉しいことに、循環器内科の(科内でもっともストイックな)S.M.先生が、3人しか選出されないベストティーチャー賞を受賞されました。(見る人は見ているということも含めて、大変嬉しいことです。ちなみに、これで循環器内科としては4年連続の受賞となり、誇らしいような、さらに気を引き締めないといけないような、そんな気分です) 初期研修を修了された皆さんは、さらにガンバって成長されることを祈っております。でも、研修する科としても、自分の専門分野としても循環器内科を選んでくれる人が少ないように感じている今日この頃です。少ない時こそ、逆にチャンスと思うような人はいませんか? 人と逆の考えで、競争の少ない領域に進むのが良い(Blue ocean戦略)場合もあります。遠慮なく、循環器内科の教官や私に連絡をください。
 昨日は、東京工業大学の大岡山キャンパスにお邪魔して、お話しをさせていただきました。大隈先生のノーベル賞のメダル(実物)が飾ってあり、その建物で腸内細菌を話題にしたシンポジウムが開催され、それに参加させていただきました。数多くの企業や研究者も参加されており、ご挨拶もさせていただきました。
日経新聞の中に、大岡山通信という記事があります。東工大の教養課程で教授として教鞭をとられていた池上彰さん(いい質問ですね…で有名な司会者・解説者・執筆家)が書かれている若者へのメッセージ的な記事で、私は結構好きです。この『大岡山』というのは東工大のある場所で、その記事が好きな私としては、その大岡山にお邪魔できてちょっと嬉しかったです。IMG_0188.jpg
 すでに行っている腸内細菌に関連する共同研究の話に追加して、さらに新たな研究機関との連携も始めることができそうです。アカデミアンとして、しっかりとルールと節度を守りながら、ポリシーを持って研究に取り組み、outputを患者さんのために、利用できる日を夢見ながら、頑張ろうかと思います。(覚悟を持って)仲間になりたい人は、お声掛けいただければ幸いです。
 本日は、6年生の卒業謝恩会が開催される予定で、私も参加させていただきます。みんな、元気に(そして自分に厳しく)研修をしてほしいと思っています。数名の人が、医師国家試験に合格できなかったような記事を見ました。うまくいかなかった人へのメッセージです。 『大丈夫です』 失敗を若い時に経験する方が、人間としては大きくなりますし、優しくもなれます。医師にとって、辛い人の気持ちになって考えられることは、実は何より重要だと思います。長い人生にとって、その失敗は、必ず生かされることでしょう。折れずに、今できることを見据えて前に進むことを考えましょう。
 今週末は、内科学会の近畿地方会が神戸で開催される予定です。内科専門医の私としては、点数もgetしないといけないので、参加させていただこうかと思っています。内科学会の良いところは、循環器以外のことが勉強できることです。これだけ専門性が深化(タコつぼ化)しているような環境では、その専門を勉強するだけで精一杯・目一杯になってしまい、それで満足してしまいます(要注意)。満足した瞬間に、成長は鈍ります。できれば、がんばりながら満足せずに、広い視座を持ってさらに何ができるのかを考えることが重要かと思います。私も、まだまだ勉強ですし、すべき(興味のある)範囲が多すぎなのですが、何でも吸収したいと(心の底から)思っています。 ty


日循2017 and 年度末に色々思うこと 
 先週末は、日本循環器学会の総会が金沢で開催されました。循環器内科としては、最も大切な学会だと思いますし、みなさん参加されて勉強されたことと思います。昨年も、地方都市での開催で、宿泊などに苦労されたと思いますが、今年も同じ印象でした。私は、当初は全日参加の予定で動こうとしましたが、宿泊が取れませんでしたので、予定を変更して対応しました。最終の日曜日に話しをさせて頂くセッションがあったので、(割り切って)その日の日帰りスケジュールを立て対応しました。新幹線をうまく使えば朝6時に西明石を出発し、午前9時すぎに金沢に到着しました。まあ、便利な時代です。新たに新幹線が金沢から新大阪まで通じると、もっと便利になるのでしょう。 サンダーバードも悪くないのですが、新幹線よりはお尻が痛くなりました。朝も早く爆睡したからでしょうか? また、帰ってきてからもかなりの疲れ具合にびっくりしました(齢のせいもあります)。
 あと、参加するセッションの変化にも、自分ながらにびっくりしています。最終日に参加したのは、午前中は、基礎研究の話しとポスター発表を聴いて、その後自分の発表するセッションに参加しました。ランチョンは適当に、臨床と基礎研究が半分くらいの勉強ができるところに参加し、論文などで知っている内容を拝聴しながらウトウトしてしまいました。その後、(自分が関係している)「医学教育の国際基準による分野別認証」に関するセッションに参加し、実はこれが結構勉強になりました(このようなセッションに参加すること自体、年齢を感じます)。今後、この医学部の教育認証の後に、どのような流れになるのかも見えてきました。まあ、何せ「Outcome-based education」(ある意味、言い方は変ですが「結果を出せる教育」ができることを提示すること  これがアメリカ流であり、国際認証のためには必要になるようです)が求められていることが、わかりました。正直、今のシステムもそんなに悪くはないとみんな思っていると思いますが、内容や評価を含めて、外部機間から審査されることになり、正直かなりの改善を求められます(次第に変えていけば良いとも思いますが)。臨床研究もそうなりましたが、最低品質保証の証明が第三者(外部機関)から得られていることが求められるようになります(話は変わりますが、臨床研究に関して、循環器内科で科内モニタリングを正式に開始します)。まあ、私も勉強させていただきながら進めていきたいと思いますし、改変の時が改善のチャンスになります。組織が生き残っていくためには、チャンスを活かすことが、いつでも求められています。変化はストレスですが、ストレスなしでは組織はうまく回りませんし、発展しません。ストレスを楽しめるようになれば、また成長できます。新年度ももう直ぐ始まります。また新たな取り組みを考えていきましょう。 ty


仲間とは
 このシーズンになると、来年の体制を整えたり、準備をしたり、ドタバタした時間が流れます。移動のある人は、現在の職場の後片付けや、次の仕事のための準備をしたり忙しい時間を過ごされていることでしょう。 しかし、大切なことは、「生きているのは、常に今」ということです。次のことばかり気になる思考・行動のパターンでは、まだまだです。 何でも、始める(止める)時に、明日から…という人に、成功した人を見ることは稀です。何かをやるのは「今」しかありません。明日になったら、また明日から…と言うので、何もできないことは自明です。 これと同じで、先ばかり生きようとしていると、今がおろそかになり、やはり上手くいかないタイプの思考です。気をつけてください。
 何かする時や進路に関して「選択」に迷ったら、私のアドバイスは『難しい方を選んでください』です。楽な方ではなく、しんどい方を敢えて選びましょう...ということです。 マンガの宇宙兄弟にも、そういう時のアドバイスが書かれています。201606-fc-mc-art-000097-ucyuukyoudai-14.jpg
 これも正しいと思います。参考にしてください。(大体は、難しい方が、面白い・楽しいことが多いですので、尻込みしないように!)

 新しく飛び立つ人へのメッセージです。一緒に仕事をしたら、仲間です。当医局で一緒に仕事をしたら、分かってもらえるとは思いますが、一生仲間です。(だから、毎年9月第一土曜日の同門会には、関連病院に行っても、開業しても、全く関係のないところで働くことになっても、仲間なのだから参加してくださいね。今年もやります。) 良い時もあり、悪い時もあります。 目標も違うかもしれません。 でも、やっぱり成長しながら、頑張りましょう。 
 最近、読まなくなりましたが、マンガONE PIECEの中の最も好きな一場面を紹介しておきます。アラバスタ王国の王女ビビとの別れのシーンです。Key wordは「仲間」です。では、また。 ty
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悩むこと
人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。

その代わり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。

自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。
  本田宗一郎(ホンダ創業者)



チェンジ
 来年度の人事・体制がおおよそ決定されました。留学する人、新たな環境で仕事を始める人。不安と期待の錯綜する時期だと思いますが、新たな体制で医局も関連施設も頑張っていければと思います。 変化の無いのは、場合によっては衰退につながります。どこかの国のtopが大暴れしていますが、長期的にみると、こういう事も多様性を受け入れて、変化して、強くなるためには必要なチェンジなのかもしれません。(ちょっと、暴れすぎですが…)
 新専門医制度は、2018年度からは実施されると思います(また延期されたりして….もう最近は、まさか!と思うことが起きても、動じなくなりましたし、それも想定の範囲であったりします)。色々な変化を、受け入れ、うまく適応しながら、各人がより成長できるようにうまく利用することが重要かと思います。
 医学部の学生教育も変化していることは、皆さんご存知だと思います。簡単に捉えると、カリキュラムの前倒しで実習時間を確保するということなのですが、実は最も大きな変化は、実習の内容を評価されて、ちゃんと教育のシステムができているかの監査を受けるようになるということです。来年から何年かは、大学病院(大学)が日本医学教育評価機構(JACME; Japan Accreditation Council for Medical Education)から監査を受けますが、その後は実習を行う代表的な関連病院も含めた評価になる可能性があると思われます。今でも、学生の実習に関しては、診療(もしくは研究)の次のレベルで考える先生が多いと感じますが、考え方を変えないと時代の要請に応えられず、取り残されることになるでしょう。これも単純に捉えると、今より1〜2年程度、医学部の学生の間にできるようになることを前倒しにする(研修医のしていることの一部、少なくともbrain workは5〜6年生にしてもらう)システムを作りあげることが求められています。できないと言わずに、できるようにしていく…ことが求められています。循環器内科としては、先を見据えながら早速対応をしていきます。
 診療においても、色々な変化が起きています。少し客観的に見て、どう適応していくべきかを、ある種、冷静・冷徹に考えて、対応していくことが重要かと思っています。
 研究も、日本がお金のない国になっていますので、当然のことなのですが、予算の確保を含めて厳しい時代になっています。軍事予算を研究者が科学の進歩のため(同時に軍事利用もされることを受け入れて)使用する事の是非が、議論されている様子をテレビなどでよく見かけます。科学者というのは、科学という看板を掲げると、ある種盲目的に追究してしまう特徴を持っていますので、注意が必要です。医学においても、命が大切である事は言うまでもないのですが、それを盾にして、国が潰れても良いので命を助けましょう…という意見が正しいのかどうか?これも、近々議論せざるをえないことになると予想されます。医師としては、あまり議論したくはないのですが……。その際に、どのような研究が求められるのか?本当に貢献できるのか? そういう先読みが必要だと考えます。 
 思いつきを書きましたが、色々なことに興味を持ち、学び、しっかりと自分で考えて、自らの意見を持って対応していくことが大切である…と、昔に教えていただいたこと。これは変わらない真実だと思います。 皆さんが少しでも快適に仕事ができるような、次年度のための調整をする時期になりました。時代の要請も感じながら、我々も適応し変化しながら、頑張っていきましょう。 ty