教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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教官のささやき to 関連病院研修医 演繹と帰納について
演繹的思考法とは、既に正しい理論や法則があり、それを色々な場合に適応していく思考法である。日本の古典的な教育は、ほとんどこの演繹法でやられてきたので、慣れている考え方です。
医療の世界では、EBM(evidenced-based medicine)は、演繹的思考法の典型であり、各症例をEBMに当てはめて、治療法を考察していくことになります。この方法に慣れた日本人は、過去を振り返ってEBMに当てはめて、現在を決定していくことに快適さを感じるかもしれません。まあ、普通の医療はこんなところですし、それに満足するのも悪くはないのかもしれません。
帰納的思考法とは、やってみなければ分からないが、仮説に基づきやってみて、理屈をつけてそれを答えだと推定していく思考法です。新しいアイデアや問題解決法を見いだすためには、この帰納法に則った思考方法が必要になってきます。松下幸之助氏の有名な言葉「とにかくやってみなはれ」の精神とも類似していて、私は好きです。研究の世界では、この思考法で進めないと全く進みませんし、innovationは起こせません。もっと言うと、未来を作る思考法とも言えます。EBMを作る時に、最初にそうかも知れないと思い、臨床研究を計画した人は、この帰納的思考法をとっていたはずです。
大学で学ぶこと、研究に従事することは、この帰納的思考法を身につけるチャンスです。現在、関連病院などで研修している先生で、臨床における問題点を身を以て理解し、それを自分で解決したいと思っている人はいるでしょうか?是非、大学で研究(臨床研究でも基礎研究でも構わない)に従事して、帰納的思考法を身につけてください。
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