教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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ゲノム編集
「ゲノム編集(Genome editing)」が研究だけではなく、実際の医療でも取り沙汰されることが多くなってきました。 大阪大学は、「ゲノム編集センター」を開設し、近い将来の難病治療を想定した動きを活発にするための取り組みを始めたようです。 遺伝子の特定の部分を壊したり、そこに新たな遺伝子を組み込んだりする技術ですが、植物や魚・食用動物などにおいて既に実用化されており、次は人への応用・疾患治療を目指した取り組みが行われている段階かと思われます。 ZFN、TALEN、CRISPR/Cas9と、方法論も進化し続けていますが、今後も新たな方法と、in vivoでの効率を上げていったり、間違いなく医療で新たな治療法として導入されます。 私が大学院生の頃に、遺伝子治療が取り沙汰されていましたが、良いベクター(遺伝子導入のための運び屋)が開発できずに実現困難でした。 でもそういう研究基盤があり、さらにiPSのようなex vivoで導入することで、発展性・応用性の高い細胞技術の進歩もあり、益々このゲノム編集の技術が実際の診療で活用できる基盤が整ってきている印象です。 循環器の領域は、いつも後から参入となることが多いですが、今からの参入がオススメです。 まずは、勉強しましょう。 (医療費は、間違いなく、また増加しますね)
 私の研究グループでは、医療費を軽減するような治療法開発のためにも、腸内細菌と心疾患の関係を調査しています。まずは、心疾患にとっての良い菌や悪い菌を特定し、その遺伝子ならびに遺伝子産物の影響を解明することが必要です。そして、このゲノム編集技術を用いて、腸内細菌(ヒトの方ではなく、菌)の遺伝子を改変し、心疾患になりにくい表現型となる腸内細菌を増やすために、ヨーグルトみたいに食べてもらう治療法なんかどうか?と思っています。 
 なんでも、知っていないと想定できません。 新たな知識や技術は、他人事ではなく、現在のようになんでも新技術がすぐにベンチャー企業などによって商業化される時代なので、知らないうちに実用化されて、目の前に現れてきます。 とにかく進歩や技術開発が早いので、いろいろなことに興味を持ち(と、言っても、本当に早すぎでcatch upさえ難しい印象もありますが)、当事者意識を持って取り組むことが重要なように思います。 ty
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