教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告及び教官のつぶやきブログです。興味のある「カテゴリ」(左側リスト4個目)をクリックしてみて下さい。
プロフィール

toyamash

Author:toyamash
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告ブログです。↓の興味のある「カテゴリ」をクリックしてみて下さい。



最新記事



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



QRコード

QR



片付かない
 夏目漱石は、「片が付かない」「片付かない」とよく口にして、口癖であったようです。私も、片付かないことばかりで困っています。というより、生きているということは、そういうことなのだと思います。また困ったことに、何かを終わらせると(終わってしまうと)、次のテーマを自ら設定したり、何か困難な取り組みに入り込んでいったりしてしまいます。でも、困難なことや、自分にとってストレスなことにチャレンジしないと、成長できないことも知っているので、これも仕方ありません。 
 話は変わりますが、最近、研究者の倫理に関する問題がよく取り沙汰されます。循環器領域では、有名な事件にもなりましたので、我々はとくに注意しないといけない立場です。
 今回、大学に所属する全ての人が、研究倫理のe-learningを受けるように通達がありました。しっかりと、内容を確認すべきなのかもしれませんが、何というのか、研究者以前の、人間として…というような内容も多く、でもこういうことをしっかりと紙面に書いて、「嘘はついてはいけないよ」と同じレベルで教育をしないといけないのが実状である…ということを悲しく思いながら、私も再度勉強します。
 我々の研究グループでは、私なりに普段のミーティングでこのようなことは教えているつもりです。なので、我々のデータでは、ひとつ・ふたつの変なデータがそのままの形で、違和感を持つ感じで、図の中に存在することがよくあります。動物実験でも、そのようなバラツキはあって当然ですし、それを省くようなデータの個人的な意見による排除(改ざん)は認められません。何か実験方法の瑕疵や、途中過程において、そのデータに大きく影響を及ぼす事象が起こったのであれば、その実験の全てのデータを問題があるという理由で除外することは、科学としてはOKでしょう。
「まあ、とにかく怪しいのが多いので、日本のデータは信用できない」…というような話を聞くこと(聞くということは、その何倍も思われているということ)もあり、システムを“性悪説”でとらえて科学的であることを担保しないといけない時代になっているということです(捏造や改ざんをしてはいけないのは当たり前なのですが、一握りの嘘つきも混じっているということなのでしょう)。1つの捏造や改ざんが、全体の信用を失くす結果になることは、強く意識しておくべきです。科学には真摯にとり組まないと、大きなしっぺ返しを受けます。嘘をついてでも…と思う人(もしくは、そうなるかもしれない人)は、最初から科学に携わらないことをお勧めしたいと思います。まあ、個人的な意見です。 ty
スポンサーサイト