教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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臨床研究の変化
 私は、基礎研究に携わる期間が長く、あまり臨床研究に関しての勉強をしてきませんでした。しかし、自分でも臨床研究に関連し始めたこととディオバン事件を受けて世間の目も政治的な規制の強化などの流れを受けて(さらにそういう話を周りからよく聞くようになり)、どうもこのままではダメだということに気づかされました。そして、少しはそのあたりの会話に参加できるようにと心を入れ替えて勉強を始めました。6/6(土)は、O大学病院で開催されたGCP(Good Clinical Practice) Basic Trainingセミナーという、臨床試験に関わる企業で働く人やCRC(Clinical Rsearch Cordinator)、それを目指して資格(本来の資格ではなく認定医のようなもので「JSCTR認定GCPパスポート」試験というのがあります)を得ようとする人向けのセミナーに参加しました。あまり医師で参加している人はいなかったように思います。まずは、私自身が様々な用語の意味を知らない…ということに気づかされます。なぜか、英語の略語が多用されますが、たしかに冗長な日本語を使うのも邪魔くさいし、そのままの英語も使用できないし、そうなってしまうことも理解できました。ICH-GCPとJ-GCPならびに昨年末に出された「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」の意味や、規制の範囲なども知らなければ、何のことかすらわからないのが実状でしょう。本当に、用語の勉強としてもかなり勉強になりました(これで会話には参加できそうです)。医師がほとんどいないセミナーなので、CRCとして働く人の本音も聴けて、私も医局のあたりでウロウロしている人を見る機会があるので、彼らが何で苦労しているのか?とか(責任)医師は何を求められているのか?とか、なんとなく感じていたことを再確認できました。私がいつも言っている「相手の立場に立って考える」ことがやはり重要です。まあ、いろいろと勉強になりましたが、まだまだ不十分であることを理解しながら少しずつやります。
 臨床研究に関わる人(臨床研究をしようと思っている医師)は、今年は勉強のチャンスです。みんな(私も)、後になって、世の中が変化してからしか自分の勉強不足に気づけません(もうかなり出遅れています)。できれば早め(若いうち)に開始する方が、先行できてお得です。幸い、チャンスと言ったように、今年から来年にかけて大学病院内でかなりの臨床研究・医学統計などに関する講義・セミナーが開催される予定になっています。その会に参加しても、看護士や薬剤師が多く参加されていることに気づきます。6/6のセミナーでも講師は企業の治験関連で仕事をされている方・CRCの経験のある看護士と薬剤師です。医師は、あまり勉強もせずにリーダーとなり研究計画を作ってしまう人がかなりいるようで、彼らからすると不満の対象となるのだと思います。私も人のことは言えない立場であることに変わりはないのですが、まあ少しずつ変わっていきたいと思っています。実際の運用をうまくするためには、勉強と経験の両方が必要であることは自明です。これも、実際にやってみて失敗しながら積み重ねていかないと仕方がないと思います。個人的には、大きな政治的に動くような大規模臨床研究ではなく、少人数でも切り口で勝負するような、そして本当に人のためになるような臨床研究をしたいと考えています。私のような基礎研究をやってきたような人間が、臨床研究の勉強をしよう(しないといけない)と思う時代である…ということは感じて、みなさんも何かを始めてみてください。 ty
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