教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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研究の大きさ・目的・意義・誰にメッセージを送るのか?
 久しぶりに研究についての個人的な意見を書いておきます。あくまで個人的な...意見です....正しいかどうか、賛成かどうかは読んだ人が判断していただければ結構です。

 研究を考えて分類すると… 
 (段階1)科学・自然全体を相手にした普遍的な事象を扱う研究
      …Cell, Nature, Science
 (段階2)科学の中の医学を扱う研究 医学の理解は重要...と考えた研究
      …New England Journal of Medicine, Nature Medicine, Lancet
 (段階3)医学の中でも特に循環器は重要...と考えた研究
      …Circulation
 (段階4)循環器の中でも◯◯が大切...と考えた研究
      …細分化されていく もう読む人が激減する
 (段階5)◯◯の研究は現状ではこんな感じであるが、??が欠けている...と考えて 
      よって本研究は??を解決するために行う(ここはみな同じ)
      …ほとんど読まれない(自己満足に近い)論文になる

 さあ、みなさんはどの段階の研究をしていますか(したいですか)?
 学会がどんどん細分化して、増加して、扱う守備範囲が狭くなってきています。タコつぼ化して、そこに所属していると仲間意識がでて、楽で快適になりますので、ほとんどの人は、それで満足していきます(まあ、何でも勉強にもなるし 狭い範囲でも難しいし...)。
 段階の番号が小さい(上)ほど、対象となる人・ライバルと想定される人が拡大します。いい仕事・いい研究の定義は人によって異なるのは間違いないですが、「より普遍的なテーマを掲げる研究」が注目してくれる人が増えて、より多くの人に影響を与える(貢献できる?)可能性のある研究であると思います。勝手に具体的な論文名を書きましたが、必ずしもImpact factorのみが大切だとは思いませんので、勘違いしないでください。
「研究のための研究」とか「論文のための研究」というのは、段階の下の方から始まります(それより上には向かわない)。
 どんな論文でも、形になった時には苦労が報われて嬉しいものです。論文を書いたら、なんとなく褒められるし、その嬉しさで盲目的になっており、世の中への貢献度やインパクトなどは考えられなくなり満足してしまいます。一種の麻薬みたいなものかもしれません(本人は気持ち良いが…客観的に見ると…)。是非、自分の気持ち良さはおいておいて、客観的に見て本当の世の中への貢献度を冷静に見つめてください。もっと言うと、その研究計画を立てた(始める)段階で、それがうまくいって大成功すれば、どれほどのインパクトになるのか(上記のどの段階から開始した研究なのか)を見抜ける目を持ってください。努力は大切ですが、できれば良い(より世の中のためになる可能性のある)努力をしたいものです。
 研究の目的が、論文を書くことになっていませんか? 大学院で1本目の論文は致し方なし...というのはありますが、せめて2つ目の研究計画からは、開始の段階から熟考してください。私がオススメする研究の考え方は、自分を鍛えるために研究をして欲しいということです。結果として、医者として鍛えられるのか、研究者・科学者として鍛えられるのかは知りませんが、是非「思考」が鍛えられるような研究(肉体労働的研究[のようなもの]もありますが、それでは残念です)に取り組んでもらえれば、必ず成長できると考えます。 ty
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