教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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何のために研究して(しようと思って)いますか?
 サイバーダインという会社をご存知でしょうか? この会社は、大学発のベンチャーで「HAL」という装着型のロボットを開発・販売する会社です。ロボット研究者の社長(兼 大学教授)は脚が弱った人が脚に装着してリハビリテーションに使ったり、脳卒中などで体が不自由になった人が装着して使う医療用の機器を作りたい…という信念で、今に至っておられるようです(時々、テレビにも登場されますが、白髪まじりの髪の毛のvolumeの多い風貌と分厚いフレームの眼鏡が印象的な方です)。実際には、医療や福祉以外にも、工事作業で重いものを持ち上げて運ぶ際にも使用できて「作業支援用HAL」の要望もあり、開発したようです。
 この会社の社長の言葉です。『論文の評価を気にしては駄目。現場で使えるロボットを作る』
 まさに、研究はこうあるべきだと思います。インパクトファクターという論文の評価がありますが、その論文に載せるかどうかを判断する(評価する)のは、科学者であるeditorであり、科学者であるreviewerです。科学者だからダメという訳ではないですが、やはり偏った評価基準(昔ながらの、これが良いと思っている基準)での評価をしてしまいます。研究は、本当にそれが社会の(医学なら患者さんの)役に立つと思うのであれば、論文にすることを目指すのではなくて、さらにその先にある実用化することを目指すべきです。もし、仮に良い(と言われる)論文誌に掲載されなくても、将来に人のためになる研究であるならば、どんどん進めていくと、必ずやサポーターが現れたり、味方が増えたりするでしょう。
 同じ言葉の繰り返しになりますが、「論文のための研究」や「研究継続のための研究」は避けたいものです。是非、「イノベーションを起こす可能性のある独創性をもった、本当に人(患者さん)のためになる研究」をしたいものです。   ty
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