教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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P/PCバランスから成長を考える
 Pとはperformanceのこと、すなわち「成果・結果」のことです。PCとはperformance capabilityは「成果を出すことができる能力」で、目標達成のための能力やそれを可能にする資源のことです。 
『ある所に金の卵を産むガチョウがいました。それを手に入れた農夫は大金持ちになったが、やがてガチョウが卵を1日1個しか産まないことに不満を持った。卵を一度に手に入れようとガチョウを殺して腹を開いてみたが、中はからっぽで、その後農夫は二度と金の卵を手に入れられなくなってしまった』…という話しを聞いたことがあるでしょうか? この農夫は金の卵という結果(P)を急ぐあまり、金の卵を産む能力を持つガチョウという資源(PC)について深く考えずに、全てを台無しにしてしまったわけです。この農夫のように結果を急ぎすぎている人は多いように感じます。本当にすべきであった行動は、PのためにPCの能力を保つ努力を日々続けることであった…ということです。
 Pを求めすぎると…2014年の重大事件の一つであるR研のS○○P細胞のような嘘をついてしまう人を作ってしまう環境を整えてしまうことになります。今回のR研の報告書の中に、「特許や研究費獲得、著名雑誌への論文掲載に夢中になるあまり、研究の中身への注意がおろそかになったことはないか」という提言があるようです。確かに、キャリアアップの時に評価されるのはPであることは仕方がないのかも知れませんが、それにこだわりすぎると、自分の人生を台無しにするのみならず、人(S○○P細胞の場合は他の研究者)の邪魔をすることになります。
 私の経験で言えば、研究に於いては「PC(能力)以上のP(結果)は出ない」「もしPC以上のPがたまたま出ても、PCが不足しているので、そのPに応じた環境を維持できない」ということです。よって、私が一緒に研究するメンバーにはPC(能力)を増やすような環境を可能な限り提供したいと考えており、もっと言うとそのPCを伸ばすのはその人自身であると思います。私ができるのは、どっちに向かって走るかの大きな方向性を示す事と、(資源の方の)PCの確保のための努力をすることくらいです。その環境の中で、幸運にもPを出すことができればPCがついているという証明であり、Pを出すことが出来なくてもPCを上げることができており、その努力を続けることができれば、いずれはP(どんなPかは人により異なると思いますが)につながると考えています。
 よく言われるのは「P/PCバランス」を考えなさい(PC以上のPを求めすぎない)…ということです。そうすると、結局「自分自身を高める(PCを上げる)しかない」という結論になると思います。 地道にPCを高める努力をしましょう。 ty
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