教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告及び教官のつぶやきブログです。興味のある「カテゴリ」(左側リスト4個目)をクリックしてみて下さい。
プロフィール

toyamash

Author:toyamash
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告ブログです。↓の興味のある「カテゴリ」をクリックしてみて下さい。



最新記事



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



QRコード

QR



戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (永井孝尚 著)
 最近、コーヒーに関して調査する機会があり、以前に読んだ本を再度開きました。ネスレの「ネスカフェアンバサダー」は有名になり、さらに同様の戦略でビジネスを進めて、高級志向に向けさせて単価をあげながらターゲットを少し変えようとしているようです。「ネスカフェバリスタ」や「ネスカフェアンバサダー」は、企業戦略的に言えば、完全なる『消耗品ビジネス』と呼ばれる儲け方で、別名『ジレットモデル(Gillette model)』と呼ばれるビジネスモデルです。ジレットは、ひげ剃りで本体を安く売り、替え刃(消耗品)を継続して買ってもらうことで、最終的に儲ける作戦。その他の商品では、プリンターやコピー機も同じビジネスモデルで儲けています。「ネスカフェバリスタ」は本体を7000円というreasonableな価格で販売して、消耗品を買ってもらう。さらに「ネスカフェアンバサダー」はその本体を無料提供することで、契約して消耗品のみで儲けるやり方ですが、携帯電話本体無料(2年契約の月々の支払いに入っている)に慣れた人達には、違和感なく受け入れられたのでしょう。同じ、ネスカフェのインスタントコーヒーを飲むのに、エスプレッソタイプコーヒー、ブラックコーヒー、ブラックコーヒーマグサイズ、カプチーノ、カフェラテの5種類の飲み方(入れ方)ができる…というのを売りにして、1杯20円で売る(その消耗品を4000円以上なら送料無料で仕事場に届けてくれる)という訳です。
 その後、「ドルチェグスト」というのを出して、インスタントコーヒーをレギュラーコーヒーの粉に変えて、1杯分ずつカプセルに閉じ込めることで酸化を防止して、毎回機械の中で抽出するやり方で、香りも楽しみながら少し高級感をだした訳です。ちなみに、機械は「バリスタ」と同じ7000円程度、コーヒー1杯分の値段は60円になります。 
 さらに、最近コマーシャルをしている「ネスプレッソ」は、高圧のエスプレッソを作る抽出方法ができる機械をやはり7000円で提供して、消耗品のネスプレッソカプセル(1杯に1カプセル)を100円で売るビジネスとなり、より高級感と個人の好みにも答えるかわりに、単価をあげる戦略です。調べてみると、プリンターのインクのゾロ品と同じで、専用カプセルをまねて作成したカプセル(売られている)に自分で好みのコーヒーを入れるやり方もあるようですが…味はどうか分かりません。
 さあ、どれを選ぶか…? ランニングコストや使用環境を考えて、再考してみる必要があるように思います(消費者の方になるのだから、戦略に踊らされないように考える必要があります)。
 ちなみに、この本には、スターバックスの失敗と成功・セブンカフェ(セブンイレブン)の何度ものtry and errorの話し・ドトールコーヒーの戦略・UCCのイノベーション・マクドナルドの100円コーヒーの戦略・前にも紹介したマーケティング3.0・企業や事業としてのsustainability(持続性)の問題などが書いてあり、大変勉強になります。でも、この古いビジネスモデルを真似しても、新しい仕事や取り組みは失敗します。あくまで我々は、考え方を参考にして、自分のやり方で物事を進めていくべきでしょう。 ty
スポンサーサイト