教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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「日々是決戦」の撤退
 予備校大手の代々木ゼミナールが、かなりの教室を閉鎖することを発表しました。「日々是決戦」では生きていけなかったようです。やはり「生き残るのは、強い者ではなく、変わることができる者」のようです。
 私が高校生であったころは、駿台と河合と関西ではそんなに強くは無かったですが、代々木の三つで三大予備校という感じでした。現在も「今でしょ!」のように人気予備校講師がテレビなどでも活躍していますが、バブルの時代にそういう予備校講師の売り込み方をし始めたのは代々木であったと思います。人気講師に本を書かせて、儲けるスタイルもそうかもしれません。
 子供の数が減少して、大学全入時代を前に、浪人生が減少することは予想されたことと思いますが、うまく適応できなかった(しなかった?)、戦略を変えられなかったということでしょうか?
 予備校のスタイルもかなり変化して、東進予備校(ナガセ)のように、画像で有名講師の授業を見せて、ときにインターネットも利用して、個別に都合の良い時間に講義を提供するスタイルや、現役生に特化したような予備校というのか塾というのか、とにかく変化していっていることは当事者でなくても感じます。

 しかし一説では、代々木は、このような縮小撤退路線も想定していたようにも聞きます。すなわち、予備校の教室として運用できなくなった教室やビルは、駅前であるし、すぐに不動産として運用できることを想定して場所まで考えていた…ということらしいです。やはり、イノベーションを起こしてきた代々木ゼミナールの(初期の)経営者は、優秀であったということでしょうか(研究でもそうですが、ダメな場合の終わり方・引き際まで考えているのであればスバラシイ)。姫路セントラルパークというサファリのある動物園を知っているでしょうか?まあ、経営的にはよく知りませんが、あそこも(田舎の方にあるのですが)経営がうまくいかなければ、上の構造物を取っ払ってその土地を住宅地にできるようにしている…という話を聞いたことがあります。でも、田舎では今後は住宅あまり(空き家)現象がどんどん起きるようなので、その戦略は使えないように思います。バブルの時代に考えたことが、普遍的に使える戦略にはならない…ということは誰でも予想できることです。やはり、時代をとらえて、変化しながら戦略を考えないと生き残れないということでしょう。

 予備校の話をしたので、ついでに「受験の参考書」について、気付いたことを書いておきます。私は、結構本が好きなので、本屋さん行って、関係のある本から無い本まで、色々と見ます。まあ、情報化社会になり、本当に専門書である医学書でもそうですが、分かり易い本が増えました。同じ、心電図の勉強をしても、私が学生や研修医の頃は、今ほど分かり易い(丁寧に理解し易く書いてある)本がありませんでした。だから、本当に難しく書かれている本でも先輩の先生が薦めてくれる本を必死で読んで理解しようと努力せざるをえなかった(それでも分からないこともよくあった)ように記憶しています。同じ現象でしょうが、受験用の参考書を見ても、まあ分かり易く書いてあるものが多いと感じます(分かり易くうまくプレゼンしないと売れないのだと思います)。勉強のコツまで書いてあるような、そういう時代なのでしょう、いわゆる勉強マニュアルのような本も数多く売られています。まあ、しないことにはどうにもなりませんが、ここまでコツが書かれていると、やはり「情報処理能力の高い人」が、生き残っていく….という世の中になっていくことは容易に予想できます。それを世の中が求めているのであれば、仕方がないことなのでしょうが、「効率」ばかり求めても、例えば研究の世界などではうまくいかないことも多いというのも事実です。自分の興味のあることは、しっかり、じっくり学ぶことができる、そういう社会(それが許される社会や環境)であって欲しいと心から、そう思います。 ty
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