教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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The Soul of Japan
 「集団的自衛権」がマスコミの取り上げるメインテーマとなっていますが、安倍首相が「道徳」の教科化を進めているということが、時々ニュースなどで取りあげられています。教育というのは、時にマインドコントロールにもなる可能性があり、危険な雰囲気も感じますが、日本人が日本人らしく規範を持って振る舞えてきたのは、この「道徳」のおかげであり、次第にそれを重視する気持ちがなくなっているというように感じている人が多くなっているということでしょう。以前にも書きましたが、当たり前のレベルが下がっているというような言い方ができるのかもしれません。
 新渡戸稲造さんが『武士道』を書くきっかけになった外国人法学者との宗教についての会話の中で、この道徳教育に関しての話がでてきて、日本人の本質を見直すきっかけになった経緯があるようです。 
 「あなたの国の学校教育の中に、宗教教育は何もないと言われるのですか?」という質問を受け、「ないのです」と答えるや否や、彼はびっくりして、突然足を止めて、「宗教がないと言われるのですか。それではどうして道徳教育を若い人々に授けることができるのですか」と繰り返し尋ねられた。私(新渡戸稲造)はその時の言葉を決して忘れることができなかった。 
 これは、日本の道徳教育はどのようになされるのですか? という質問であり、これが「武士道;The Soul of Japan」の執筆につながったということのようです。
 韓国で最近起きている事故や事件を見ていると、余計に「日本人」は日本の良さというのか、当たり前のレベルの高さというのか、そういうものをもっと意識して大切にすべきだと感じてしまいます。(日本のみならず韓国でも拍車がかかってそうなっているようですが)受験勉強で良い点が取れれば、それが評価につながるような社会の中で、そればかり重視するとThe Soul of Japanがそれほど重要でないと勘違いする人がでてくることは容易に予想できます。「STAP細胞」問題も、(誰が?なのかは、知りませんが)The Soul of Japanの教育というのか、その精神を身につけておれば、起きなかったのかもしれません。
 東京の名門私立の開成高校で、この「武士道」を勉強する国語の授業があったようです(参考書;「高校生が読んでいる『武士道』」抄訳・解説 大森惠子)。私もこの本を読んで、固い話も多いですが、色々な意味で勉強になりました。まんがで読破(シリーズ物で有名な小説などをマンガで解説してくれています)でも「武士道」を読みましたが、忠臣蔵とか勧善懲悪の話など、昔ならテレビ番組で良くやっていたような話も良くでてきます。今はそのようなストーリー自体を知らない人も多いのではないでしょうか。急速な経済発展のための陰の部分とも言えるのかも知れませんが、表面ばかり見ていると、足下をすくわれることになるので、足下をしっかり固めて大切なことを見失わないように行動すべきです。地震など自然災害が起きたときに、特に外国と日本の差異を感じることができますが、そういう当たり前のレベルを維持するための教育を学校の中でもっと大切にしないといけないと思われているということです。企業の新人研修などでも実はこのあたりの教育をせざるを得ないという事実はあるようです。昔は、大家族で生活することで、家族の中でそういう事が教育される環境であったのですが、今の核家族で生活することが当たり前になっている社会ではいた仕方ないことなのかも知れません。実は、子供の時から、この道徳教育を当たり前のようにしみ込ませないとThe Soul of Japanが体にしみ込まないのかも知れません。やはり「何を当たり前と思うか(意識せずに思えるか)」というのは大切です。私自身の経験で言うと、幼少時から祖父母と一緒に生活する中で、知らず知らずに教えられたと感じることと、留学をして異文化の当たり前を肌身で経験した時に、「日本の良さ(当たり前のレベルの高さ)」をより感じたように思います。
 特に、人を教育・指導する立場の人、そして子供を育てる立場の人、社会人としての生活を始めた人は、日本の将来のためにも、The Soul of Japanを今一度見つめ直してみてください。 ty
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