教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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病棟で気付いたこと
 最近、病棟(特にJ内科病棟)で気になることを書いておきます。病棟に行くと、確かに電子カルテの数が不足しており、そこにいても仕事がしにくい…というのはありますが、研修医の先生があまりそこにいないことが多いことに気付きます。(たまたま、私の病棟に行くタイミングがそういう時間帯である可能性もありますが)
 どういう研修が、医師としての研修医の成長に必要なのでしょうか? 「カルテを書く」という行為は、確かに重要な仕事ではありますが、それが目的になってはいけないと思います。また、仕事としてこなしていって、患者さんがどんどん検査や治療を終えて満足して退院されればよい…それをサポートできれば良い…のとも少し違うようにも思います。 一昔前に比べると、(とくに研修医の)医師としての仕事は、かなりスマート(?)になってきており、緊急の点滴や薬剤の処方でも自ら体を動かさなくても、電カル上でコンピュータを操作して指示をだして、PHSで連絡すれば、それで進んでいくような便利なシステムになっています。逆にいうと、あまり人と顔をあわさなくても、しっかりと的確に指示をだしておれば、指導医やコメディカルにとって、良い医師(研修医)ということになってしまい、時代の流れなのかもしれませんが、コンピュータをのぞきこんでいることが、仕事の大半になっているようにも思います(外来での我々の仕事もそうですが)。
 確かにbrain workが医師の仕事ではありますが、この仕事はやはりface to faceの仕事ですし、人と人とのコミュニケーション能力をあげていくことが成長には欠かせないと思います。教科書に書いてあるような患者さんとのコミュニケーションは当然やっていると思いますし、意識しているとは思いますが、さらにチューベンや指導医、そしてコメディカルとのコミュニケーションも成長のためには重要であると思います。チーム医療という名の元の、仕事の押しつけであってはいけないと思いますし、全体としてより効率よく仕事ができる方が、患者さんのためになるので、協力して分担してやっているということを再認識しておくことが重要です。だから、病棟に関連したほとんどの仕事を、完全でなくても医師としてできたり、理解したり、サポートもできて当然ですので、是非現場に一緒にいて、いろいろなこと(医師の仕事でないことも)経験しておくべきです。そして、相手の立場になって、今どういうアドバイスやサポートが欲しそうか…ということもfeelして(これは現場にいないと感じることはできません)、適宜、自分がどうすべきかを判断して、実際にすることが実は大切だと思います。そして、チューベンや指導医の先生と色々な話をしたり、一緒に検査や診察をすることが、大切であると思いますので、自ら積極的にそういう場に一緒に居るように心がける方が、成長につながるように思います。何でも受け身でいると、せっかくの機会を逃していることも多いように思います。最近は、指導医の方も(指導医講習会などでそう指導されてしまうこともありますが)結構遠慮して、研修医の先生に対応している…という現実があります。それは、良いこともあるのですが、逆に研修医が消極的であると思われてしまうと、色々なことを一緒にしないで、研修医に声掛けせずに自分でやってしまうことも多いという現実があります。指導してもらう方も、少し気をつけておくことをおすすめします。残念ながら、研修医の間に身につけておかないと、将来は聞けないし困ることが実は数多くあると思います。最初の数年間が重要であるというようによく言うのですが、これには色々な意味があると思ってください。
 研修医の先生が、病棟にあまりいない…という現実は、「そこに居づらい」「居ても、仕方ない(成長できない)と感じている」ということを意味している(研修医がそう感じている)のかもしれないので、我々J内科の指導医は、多いに反省しないといけない…環境を変えないといけない…というように思うべきです(学生実習の学生も同じです)。 こんな言い方をしたらGG(ジジー)ですが、我々が研修医の頃は、病棟の主役は研修医でした。時代が許さないとはいえ、少しでもそういう環境にしていくことが、研修医の成長にもつながると思います。実際は、チューベンが病棟の主役になっており、これが時代にマッチした形態であるとは思いますが、主治医団として動くことで、できる限り研修医の先生にも「検査や治療の方針決定」も、自ら行ってもらい(意見を言ってもらい)、それをチューベンや指導医で修正する形で、一緒に顔を合わせて仕事をすることが必要であると思っています。
 指導医は、検査や外来や色々な仕事で忙しいとは思いますが、主治医団で集まって是非そういう時間をつくることが、実は研修医にもチューベンにも、成長の機会を与えていることになるのではないでしょうか? 確かに、チューベンの先生はかなり臨床(仕事)ができますので、思わず顔を見ずにPHSで方針を決定して指示だけだしてしまうことが多いのもわからないでもないですが、それでは効率よく仕事は進んでいっても、その方針決定の理由や過程を見せたことにはならず、まして研修医はそのどこにも関われていませんので、成長どころか、ほとんど勉強になりません(それで指示だけだしたら、指示をだすことが仕事になっています)。指導医にも色々と自分の指導スタイルがあるとは思いますが、是非、自分が研修医ならどうして欲しいのか?(自分がしてもらって良かったことは当然してあげる…してもらえなかったことなら、どうすれば最も研修医が成長できるのか?をよく考えて、自分の行動スタイルを変えたりしてみてください。それができれば、ますますJ内科の研修は有意義なものとなるし、J内科を志してくれる我々の仲間が増えるでしょう。是非、全身管理の面白さ、ダイナミックさ、面白さ、重要性などを後輩に伝えて、ますますJ内科のレベルを上げていきましょう。それが、最大の目標である、J内科としての良い診療、患者貢献につながっていくことでしょう。 

 今週は、プライベートなことですが、引っ越しでかなり肉体的にも精神的にもしんどい1週間でした。この週末でかなり片付きましたので、明日からはまたがんばろうかと思っています。いろいろと対応が遅くて、ご迷惑をおかけしたみなさまにはお詫びしておきます。 ty
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