教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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結果がスベテの世界にいるけれど、結果だけが評価の対象ではない
「本当に相手のことを思うなら、魚を与えるのではなく、魚のつり方を教えることだ」(「授人以魚 不如授人以漁」老子) 
 よく色々なところで引用される有名な文です。自衛隊でイラク復興支援にあたった支援隊隊長の佐藤正久さんは、「自分達が作業を行えば、簡単にできるけど、それでは、自分達がいなくなったら、イラクの人達は何もできなくなってしまう。だから、あえて自分たちでやるのではなく、イラクの人達に作業をやってもらって覚えてもらうんです」と言われていたようです。
 指導医やチューベンの先生は、是非研修医や学生に自分自信で努力をして、考えて答えを出してもらって、それに対してのコメントなり修正なりのサポートをしてあげてください。指示待ちの人や目の前の結果だけを目指す人を育てても、患者や世の中への貢献はできません。 
 私は、研究論文は必ず研究計画を実施した本人に書いてもらって、それを時間を掛けて何度も直す形で完成するようにしています。私が大学院を卒業する頃には、後輩の論文のdiscussionを書いたりしたこともありましたが、それでは人は育たないと感じましたので、そのようにしています。また、本来はcorresponding authorがやる様な投稿作業自体も、(もちろんサポートはしますが)できる限り自分でやってもらう方が良いと考えています。これができないから、論文投稿が億劫になり、将来(大学院修了後)に後輩の指導ができないままである人が多いのではないか?と危惧しています。そんなに難しいことではないので、是非大学院など大学にいる間にマスターしておいてください。そんなことも出来ないような人が、医学博士という称号を持っていたりするので、ますます医学博士という称号の値打ちが無くなっていくようにも思います。笑い話?で、「医学博士というのは、足の裏についた米粒みたいなもんです」と言われるのを聞いたことがあります。取っても大勢に影響はないが、取らないと気持ちが悪い….という意味だそうです。笑えるような笑えないような話しですが、レベルがどうであれ取得できてしまうということを反映しているようにも感じ取れます。残念なことですが、是非そうならない(そう思われない)ように努力したいものです。
 「答えを与える」ことは、魚を与えることに等しいので、是非「答えの出し方/見つけ方を一緒に考えながら学んでいきたい(学んでいただきたい)」と思っています。 ty
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