教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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イノベーションの起こし方 
 多くの人が、世の中を変えるイノベーションを起こしたいと思っていることでしょう。イノベーションには、山中先生のiPS細胞の発見のように本当の「新規の概念の創出や発見」というのもありますが、実は誰にも真似できない技術や新しい機能は必要のないイノベーションもあります。パナソニック(元ナショナル/松下電器)の創始者「松下幸之助」氏は、実はオリジナリティーにこだわらなかった人物であったそうで、「真似した電器」と揶揄されたそうです。しかし、この辺りにイノベーションのヒントがあるようにも思います。うまく、「組み合わせる」「良いところは真似をする」ことでも、イノベーションは起こせる…ということです。
 『税所篤快(さいしょ あつよし)』という名前を聞いたことがありますか? 色々なメディアに取り上げられているので、知っている人もいるでしょう。
『「最高の授業」を世界のはてまで届けよう』(飛鳥新社) 税所篤快(e-Education代表)著 を読めば分かりますが、この人は世界の教育にイノベーションを起こして(起こそうとして)いるのですが、やり方や考え方は「現状に存在するものの組み合わせ」をうまくやっている…ということです。
 本人が命名して「ドラゴン桜プロジェクト」と言っているように、やっている(やろうとしている)ことは、発展途上国の農村や金銭的に恵まれない人、さらに政治的に教育環境の整っていない場所に、安価で良い教育システムを提供して、その国のNo.1大学や一流大学に合格させる…まさに対象は異なるけれど、漫画ドラゴン桜(三流高校から東大合格者を出す教育イノベーションの話)の考え方です(でも、特に発展途上国の世代を越えて引き継がれる貧困からの開放を考えた場合に、この方法が非常にすぐれているということも自明であり、すばらしい取り組みです)。
 さらに、この人は東進衛生予備校(「今でしょ!」の先生など、有名講師の魅力的な分かり易い講義を画像で提供してVOD;Video on demand形式の講義を受講生の通い易い場所とタイミングで提供するタイプの予備校)の出身なのですが、その国や地域に求められる映像授業のシステムを構築して、先生がそこにいない環境(まさに田舎の農村など)において、一流の教育環境を提供するという戦略で進めており、これもその予備校の戦略を真似しているだけです。
 しかし、結果(成果)としては、かなりのイノベーションを起こしており、最初に取り組んだバングラデシュの農村(ハムチャー村)からその国のNo.1大学である国立ダッカ大学やいくつかの国立大学に合格者をだし、「ハムチャー村の奇跡」と呼ばれるイノベーションを起こしています。
 しっかりとした「理念とビジョン」を持ち、「戦略」を考えることで成功しているのですが、そのどちらも「真似」の「組み合わせ」でもってのイノベーションなのです。しかし、彼の「行動力」は、普通の日本人からはかけはなれており、実に応援したくなるタイプの人のように感じます。(結果として、共感する人が増え、サポーターも増えつつあるようです)
 しかし、このように考えると、我々にも何かイノベーションが起こせるように思いませんか?是非、若い人には、「世の中を変えたい」「イノベーションを起こしたい」というチャレンジ精神を忘れないでして欲しいと思います。 ty
 The end of life is not knowledge but action. (Atsuyoshi Saisho) 
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