教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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“お金の教養”の話し Part 7  
 「確定拠出年金(日本版401kプラン)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 今日の新聞に、NTTがグループ員9万人に確定拠出年金を導入するというニュースがでていました。既にかなりの企業がこれを導入しているし、最近では、ANAやパナソニックなどの大企業もこの年金制度を導入する方向に動いているということで話題になっています。
 年金といえば、国民年金が基盤にあり、その上に追加で各企業が運用して給付する企業年金や公務員なら厚生年金があります(また運用の実績や国の都合で変更されると思いますので未来は読めませんが)。これらは、基本的に企業や年金組織が運用を行い、ある決まった額で将来に給付される予定になっている…というのが普通の認識かと思います。この、企業年金の一部を各個人が、自分の責任で投資の対象を選択し、自らが運用することで将来の年金額が変わる(平等ではない)…というのが「確定拠出年金」です。この制度は2001年からあって、昨年から企業側のみならず、さらに上乗せで個人(従業員)も掛け金が追加できる「マッチング拠出」というシステムが追加され、税金面でも優遇されるようになったので、さらに注目されています。企業側としては、運用環境の悪化で年金不足を穴埋めするために必要な費用をおさえることで業績の悪化を防ぐことができるメリットがあるわけです。残念ながら、公務員やそれに準ずるような職業で、厚生年金加入者は、この制度を利用することはできません。
 笑い話のようなことが、以前の新聞で紹介されていました…ある企業の新人研修で、この「確定拠出年金」の説明があり、「老後の年金は皆さんの判断で運用してほしい、ついてはこの冊子をよく読んでおくように」と言われ、冊子をめくると分散投資の意義、リスクとリターンの関係などが記されていた。最後に「当社の確定拠出年金が対象とする金融商品」として投資信託、保険商品、定期預金など数十種類が並んでいた。新人一同がどよめいたのは、説明した先輩社員にこう言われた時。「投資する商品と、その比率を決めて2週間以内に提出してください」。分からない、むちゃな……そんな空気が広がった。後で聞くと、損するのが怖くて、すべて定期預金にした人もいたそうだ(もちろん、運用で損をすると積み立てたお金が目減りしますが、これでは....)。これは極端な例を紹介しているだけだと思いますが、もしこれが本当で、現在の預金利率で運用をしたとしたら、40年後に手にする年金額に関して数分の1になってしまう(数倍以上の差がでてしまう)ことでしょう。
 前にも書きましたが、日本では投資教育というものが学生のときにほぼ行われていない(逆に不純な物 不埒な物の様に捉えられている)ので、このような事態になるのも致し方ないと思います。しかし、この世知辛い世の中、知らない…ままでは、知らないうちに将来の損を受け入れさせられることになるわけで、恐ろしい時代になりました。勉強しても変わらない部分もありますが、残念ながら複雑な社会になればなるほど、色々と勉強しないといけなくなるように思います。私も、もっと勉強しておきたいと思います。 ty
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