教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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成長のために必要な手法 教えること 移ること 現場にでること(P.F.ドラッカー)
 後期研修をされている先生へ、そして大学(大学院など)で学ぼうかどうか迷っている卒後数年目の先生へのアドバイスです。“もしドラ”で有名になったP.F.ドラッカーさんが言っています。
成長のために必要な手法は、「教えること」「移ること」「現場にでること」だと。
 まず「教えること」についてですが、私も大学で教官をして学生や研修医を教えるようになって、さらに循環器内科の基本を見直しながら勉強しなおすことになりましたが、これが大変勉強になりました。よく言われることですが、人を教えることは自分の勉強です。是非とも、そういう機会を多く持ってください。循環器内科では、大学院や医員の方には、まずは病棟でチューベンをしながら研修医と学生指導も一緒にしていただき「教えること」を実践していただきます。これは、将来教育病院の指導医として働く人には必須の経験だと思います。自分が成長するためにも、この「教えること」は継続して行ってください。
 次に「移ること」ですが、これも常に研修医の先生や学生に言っていますが、同じ病院で研修するのは2年(最大で3年)程度にしておいた方がいいでしょう。そして病院を「移ること」です。これは、「指導医を変える」という意味でも、色々な場所を経験するという意味でも特に若い時期には意義があります。同じ病院で2年くらい働くと、働きやすくなり、また周りからも信頼されるようになって、居心地は良くなってきます。それでも「移ること」を強くお勧めします。「移ること」が、さらなる成長につながります。後期研修2年以上の先生は、その「移る」場所として、是非大学を選択してください。一般病院では経験できない症例はもちろんですが、臨床研究をしながら、ある“道”を極めること、もしくはその基盤が確立できます。また、基礎研究を含めて大学でしか経験できないことを体験できる可能性もでてきます。幸い、当循環器内科は、その全てを提供できる環境にあり、みなさんの多様な要望にお答えできる環境を維持しています。その可能性を捨てて生きていくことは、本当に損をしていると思います。実は、それなりに忙しい市中病院で過ごす生活と比較して、時間的・精神的にも余裕があり、大学で医者人生を一旦見つめ直す…というのも非常に良いことだと思います。もちろん、その後に“留学”という選択肢があるのも、大学の良いところではないでしょうか。この”留学”も、”移ること”です。
 最後に「現場にでること」です。これは本来の意味とは違うのですが、大学に見学にくる位では、その重要性だとか面白さはおそらく理解できないと思いますので、「現場にでること」はすなわち一旦大学に所属して、そこに身を置く事が重要だということです。大学に帰ってくる時も、もし大学院として4年を過ごすという選択肢が不安なら短期契約の医員として帰ってきて、面白いなら再度大学院に入学し直すという選択肢もあります。これなら、1〜2年で大学から離れることもできるので、まずは「(大学という)現場にでる」ためにそうしても良いと思います。
 みんな一人前になりたいと思って研修に励んでいるとは思いますが、正直言っていつまでたっても一人前というのはないように思います。同じことを繰り返して、その分野だけの一人前…なんていうのもあるのかも知れませんが、常に変化しないと、同じ分野でもやっていけないこのご時世に、その考え方は通用しないように思います。ダーウィンが「進化論」の中で言っています。“最も強い者が生き残るのではない、最も賢い者が残るのでもない。唯一生き残るのは変化する者である”いつでも、変化する必要があるのですから、大学で新しいことに挑戦して、人生の切り口を少し変えてみる方が、人生(少なくとも医者人生)が豊かになるでしょう。変わるために異なる環境で、柔軟性・適応力・イノベーションの起こし方なども学んで欲しいと思います。やはり成長のために必要なことは、「教えること」「移ること」「現場にでること」なのだと思います。 ty (この文章は、昨年に書いたものを少しだけ変更して再度掲載しています)
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