教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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常に通用する仕組みを考えて実践する
 この春にJALの再生を終えられて次世代にバトンタッチするように経営者から引退された稲盛和夫さんの「六つの精進」という教えです。
誰にも負けない努力をする
謙虚にして驕らず
反省ある日々を送る
生きていることに感謝する
善行、利他行を積む
感性的な悩みをしない

 稲盛さんは、当時NTTが独占企業であった電話事業に、「みんなのために電話料金を安くする」と言って乗り込み、au(KDDI)を作られた方です。元々は理系出身の技術者で、京セラの創始者でもあります。稲盛さんは、心を磨くために必要な行動規範/指針がこの「六つの精進」だと、書かれています。私は、元々性格的にradicalな方なので、この稲盛さんの真面目で実直な言葉は、大変役立ちます(でも、中々実践は難しい)。興味のある人は、著書 『「生き方」人間として一番大切なこと』(サンマーク出版) を読んでみて下さい。
 稲盛さんの、ある経営者へのアドバイスで参考になる言葉を紹介しておきます。「大きくなっても使える仕組みを、小さいときから作っておくことだな」
 これは、小さな店舗を経営しており、大きく事業を発展させたい経営者へのアドバイスであったようです。しかし、この言葉は、特に若い人に参考になる言葉だと思います。すなわち、小さな仕事をしている時から、そのやり方を、もっと大きな規模や集団でやるようになっても通用するような、仕組み/考え方/やり方をしていないと、発展性がないのですよ…というような意味だと理解できます。
 例えば、研究をし始めた(している)人に対して、この言葉の解釈を考えると、(もう少し組織が大きくなって)人に研究を指導するようになっても、今の自分のしている研究をしなさいと人に勧められる研究かどうか?(大きくなっても使える仕組みか?)、夢のある研究かどうか?(発展性はあるのか? 本当に人のためになるのか?)を考えてみてください。今、自分(もしくは所属する研究グループ)だけのために、こじんまりまとまって論文が書けて、大学院が卒業できればそれで良い…と思うから、まあやろうか…という程度の研究をしている場合に、決して(絶対に)大きくなりません(その仕組みや考え方は、大きくなったら通用しません… そして通用しないから、いつか止めないといけないし、誰も一緒にやってくれないし、将来もそれ以上に大きな仕事はできません)。それでも、その研究で多くの人(患者さん)のためになるならば、まだいいかも知れません。しかし、おそらくそのような研究では、自己満足程度は満たすのかもしれませんが、そうはならないでしょう。そんな研究は、しない方がおそらく皆のためでしょう(お金も時間も無駄使いしなくてすみます)。
 夢のある、発展性があるかも知れない研究を行ったが、結果として、こじんまりとした仕事になってしまうのは仕方がないということは、自分の経験でも十重承知のことではあります。しかし、最初からこじんまりとした方向性の(答えの決まっているような)研究計画には、正直涙がこぼれます。 
 またradicalなことを書いてしまいましたので、おしかりを受けることを覚悟していますが、つい本音がでてしまいました。分かってくれる人だけ、理解して貰えれば、それで結構かと思います。でも、今、研究に打ち込んでいる若い人には、私のradicalな意見は別にして、是非「大きくなっても使える仕組みを、小さいときから作っておくことだな」という稲盛さんのアドバイスは、覚えておいて欲しいと思っています。
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