教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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“お金の教養”の話し Part 4
 アメリカのMRIインターナショナルというファンドの詐欺まがいの資金消失疑い問題がニュースになりました。日本人から1300億円が投資されており、そのお金が消失している可能性が取りざたされています。このファンドの商品は、病院の診療報酬請求を債券で運用して、保険会社に請求することで元金保証の上で年6.0~8.5%の運用利回りを上げる…??という運用理論だそうです。運用方法に関しては、よく分かりませんが、この年利率や投資対象がだまされる人にはだまされやすいようにうまくできているように感じました。
 正直、今の低金利時代に元金保証で年利率が7%というのはあり得ません(こんなシステムがあれば、日本の年金は安泰で、我々を含めたみんなの年金は保証されます)。しかし、この利率は、実は私が子供の頃には日本人、みんながこの程度の利率で預貯金をしていたという事実があります。私が小学生の頃、祖母に「郵便局の定額貯金に預けておくと、10年経つと2倍になる」と教えてもらいました。これをあとから考えて、『72の法則(72 ÷ 預金の利率 = 預金の元金が2倍になるのに何年かかるか)』に照らし合わせると、そのころの定額貯金の利率が7%程度であったことがわかります。(今は、1%未満ですから、預金によって元金が2倍になるには、100〜200年かかります。)つまり、昔の良き時代を知っている人にとっては、決して無理ではない数字である…ように感じられてしまうということで、だまされてしまったのではないかと思います。
 さらに、「病院の診療報酬請求を債券で運用して、保険会社に請求する」という運用方法が、これまた分かり難いわけですが、米国では手法としてあるようです。この『分かり難い』というのが、だまされ易いということにつながります。最初からシステムや仕組みを理解しないと、投資などはしてはいけないことは、みんなが分かっているようで、そうでも無いということです。よく、マジックで目の錯覚や人間の心理を利用しながら『だます』、そして我々は『だまされる』わけですが、投資の世界でも、同じ様なことが堂々と行われているということです。
 さらに、顧客に対しては、六本木ヒルズで顧客向けの懇親会を開催し、大口の顧客には同社本社のあるラスベガスへ招待し、「債権の買い取り先」として現地の医療機関に連れて行って信頼させていたようです。また、会報で有名女優や歌舞伎役者のインタビューを載せ、顧客を信頼させる手法をとっていたようです。まあ、それらしい詐欺の手法であり、注意したいものです。 
 そして、今のご時世、『だます』つもりはなくても、『だましてしまう』ようなことにもなりかねない(オークションサイトに関して、有名人が嘘の落札記事をブログに書いて問題になった案件もありましたネ)ので、そういう注意も必要かと思います。具体的には、医者は薬の宣伝マンとして使われ易いので、注意していないといけません。そこに利害関係のあるような案件は、特に注意が必要であることは、色々と発覚する問題からも明らかです。真摯にフェアに対応することが重要かと思います。 ty
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