教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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循環器内科の教育システムについて
 当循環器内科は、昔から教育に力をいれる(いれてきた)伝統があります。私は、循環器内科の学生教育の責任者、OSCEの外部評価者、チュートリのワーキンググループの委員などをさせていただいた経緯で、他科と比較しても本当によく考えられた教育システムが構築されてきたことが実感できました。
私としては、昔から脈々と受け継がれてきた、そのシステムを現在のニーズにあわせて、何が求められているのかも考慮しながら、再度その内容を吟味して変更してきたという経緯があります。
 チュートリアル(4年生)では、1週間の循環器内科に割り当てられた時間がありますが、その中で「心不全の概念と病態生理と治療」を理解してもらうことと、「虚血性心疾患と循環器緊急疾患の理解」をもうひとつの課題にして2部構成にしました。1週間の内容としては、かなりボリュームがあり、いつも学生から多すぎるというコメントを貰いますが、自分が学生ならこちらの方が良いと思う…と考えて敢えてこのようにしています。もちろん、これを実現するために、講義の順番やタイミングも考慮されている時間割になっていますし、教員は総動員で講義にあたるようになっています。
 5年生のBed side learningでは、心臓血管外科と同時の実習なので、学生は時間の使い方に苦労するようです。内科としては、担当患者さんのカンファレンスでのプレゼンを経験してもらい、診療と検査を見学してもらったり、必要な知識を身につけるための講義を受けてもらったり…と考え方の基本を身につけてもらいたいと考えて、情報を提供できる機会を作っているつもりです。 
 6年生の実習は、基本はClinical clerkshipを経験することで、本来なら研修医と同じ行動パターンで動いてもらうことが理想とされていますが、中々学生気分が抜けない(まあ、学生ですから)ので、受け身になる人が多いのが現実です。当科では、6年生も主治医団に入ってもらいますので、やりたい人はそれができる環境を用意しています。しかし、勉強を中心に考えている人も多いのが現実で、少しでも循環器内科的な考え方が身につくように、学ぶ内容も吟味して、適宜宿題をだすようにしています。私の用意している講義内容は、正直そのまま後期研修医に提供しても良い内容になっており、「覚える」ことも大切かもしれませんが「考える」ということを意識して、勉強してもらえるように工夫して作成しています。2013年度は、実習の説明会で、2週間のみっちりとしたClinical clerkship実習に追加して学ぶための2週間の合計4週間を選択することを勧めたところ、なんと60名以上(4週間実習する人を2人と計算すると80名以上)の人が循環器内科を選択し、実習と勉強をしに来てくれます。選ばれた限りは、責任を持って、学べる環境を用意するつもりですので、学ぶ学生も教える教官も、有効な時間となるよう、工夫をお願いしたいと考えています。当然、病棟のチューベンも研修医にも学生教育に携わっていただきながら、指導することを学んでもらいます。         
 以上が、現在の循環器内科教育システムの概要です。全ての人に貢献していただかないと、良い教育は提供できません。主治医団に所属していない検査担当の医師も、相手の立場にたって、求められているもの(できればそれ以上の物)を提供していただければ、それは当循環器内科の伝統にそった行動といえます。(当循環器内科の関連病院の指導医は、この伝統を自然と身につけておられる先輩が多いと感じますし、それができる人がそういう立場になっていく…これも伝統だと思っています)
 私自身のことになりますが、免疫の研究をしている関係で、基礎の講義を担当されている先生から、学部3年生の「免疫学」の講義(1時間だけですが)担当の依頼があり、お引き受けすることにしました。私は、4年生と6年生の心電図講義なんかも担当しているのですが、免疫の講義も担当することで、ちょっと意外だと思ってもらい、臨床医学の中の「基礎医学の重要性」や「当循環器内科学分野の多様性や魅力」も伝えられればと考えています。ty
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