教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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東京日帰り…かなりしんどい 明日チャートカンファレンス...がんばろ
 今日は、ある財団の研究助成の報告会に出席するために、東京(というかさらに中央線で東京駅から1時間くらいのところにある研究所へ行って帰っての)日帰りです。そこの研究所は、みなさんが飲んだことがあるであろうある飲料の食品会社の研究所ですが、非常にサイエンスのレベルが高く、以前に共同研究に関連して訪問したことがあり、2度目の訪問となります。研究報告(発表)に関しては、私以外の発表の研究者の先生のレベルが、かなり高く(Nature, Science級です)、勉強になることばかりでした。K大学のGPCRで有名なラボの先生や、T大学とO大学研究所の研究者を兼任されている腸管免疫がご専門の先生のお話を聞かせていただき、刺激になったとともに、ご挨拶をさせていただき、是非研究をご一緒させていただきたい旨をお願いしました(しっかり、勉強しないと、お声かけやお願いすらできませんので、私を含めて研究Gの先生にもがんばってもらおうかと思っています)。
 ところで、みなさん“GPCR”って知っていますか?これは、G蛋白結合受容体(G-protein coupled receptor)のことで、本当に数多くの受容体が発見され、解明が進んできています。その中でも脂肪酸の受容体に関しては、内科臨床に関連することも多く、もう何年かするとT製薬からGPR40のアゴニストが糖尿病治療薬として発売されると思いますし、GPR120は、みなさんが臨床で使用している不飽和脂肪酸(例えばM製薬のEPA)の受容体であることが示されています。私自身は、GPR41とGPR43に興味があり、腸内細菌の産生する短鎖脂肪酸の受容体として腸管細胞に存在し、免疫や代謝に関連していることが証明されています。おそらく循環器内科の先生は興味も何にもないと思いますが、実は動脈硬化治療のターゲットになる可能性もあると考えています。臨床だけしている先生では、あまりこのようなことに興味をもつこともないのかも知れませんが、基礎研究を経験すると、循環器疾患関連の薬剤はもちろんのこと、それ以外の色々な領域の薬剤(例えば分子標的薬)の作用機序や病態の詳細な機序なども少し勉強すれば理解できるようになりますし、本当に見えてくる世界が変わってくることが楽しいと感じます。明日は、研修医のY先生が、担当患者さん病態の関連で、JAK2mutation, JAK-STATなどのsignal transductionの話しをチャートカンファレンスでしてくれるはずで、楽しみにしています。(ちなみに研修医のY先生は、1年目のローテーションの時に、患者さんの病態に関連して、基礎研究の論文を紹介してくれて、ある遺伝子のノックアウトマウスの心肥大TAC modelの話しをしてくれました。私は、1年目からこのようなアプローチができる人がいることが非常にうれしかったことを覚えています。)
 今度、大学から関連病院へ出張する先生、ならびに現在後期研修をがんばっている先生へのメッセージです。臨床は楽しいし、さらに経験をつむことは必須ですので、できる限りしんどい研修を経験して、臨床での問題点をしっかりとらえて、大学で(とくに普通では考えないような、変わり者と思われるくらいのとんでもないアイデアを出して、本当にみんなを驚かせるような)研究をしてくれることを期待しています。みんな、がんばれ! ty
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