教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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研修医の先生へ
 医療で我々が自然に、あたりまえに使用している常識や概念は、科学の世界で見つけられて、発展させたものが多いことに気付いていますか? 
 心エコーで、TR-PG(三尖弁の逆流速度から圧隔差)を求める式は、ベヌルーイの式を使用していますし、肺血管抵抗を求めるときにも、ゲオルク・オームが発見した『オームの法則;電圧V=抵抗R x 電流I』を使用しています。R=V/I すなわち、肺血管抵抗=血圧の差(肺動脈平均圧—肺動脈楔入圧)/血流(cardiac output)x 80(単位を合わせるための定数)となります。(電圧ではなく血圧、電流ではなく血流です)
 医学も科学の一分野ですから、他分野の恩恵を受けています。教えてもらったことを患者さんに適応することや目の前で発生する事象の処理だけで精一杯になっている“忙しい医師”も立派かも知れませんが、できれば、それもしながら「何故だろう」「何故、そのような理論になっているのだろう」「その機序は?」とか、事象の真理にせまるような考えや疑問をもち、是非『研究』にも取り組んで欲しいものです。最近は、何でもエビデンスに従った医療(これは過去しか見ていない…証拠に基づいてそれに当てはめるパズルのような医療)がもてはやされ、逆に上記のようなことに対して「何故だろうと考えてみる機会」に恵まれていないように感じます。臨床研究は、我々臨床医にとって最も重要であるとは思いますが、若手の医師には、その事象の真理に迫るような基礎的な研究に取り組む機会を持って欲しいと思っています。何か、今の環境で「自分の成長のスピードが遅くなっているのではないか?」と感じる人は、(それが、良いタイミングですので)大学院での研究という選択肢も考えて欲しいものです。ty
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