教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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仕事の捉え方(考え方) 
 人と仕事の関係を検証するある研究によると、人は仕事を「労働」「キャリア」「天職」の3つのうちの1つとしてとらえるようです。
 「労働」は基本的に退屈で、個人的な充足よりも金銭的な報酬に関心がおかれています。しなければならない仕事に対して、報酬以外の期待を抱かず、休日を心待ちにしている状態です。
 「キャリア」と捉えている人たちは、お金と昇進、そして権力や特権を獲得することが働くための主な動機となっています。すなわち、出世して職業上の階層を上っていくことを望んでいます。
 働くことを「天職」と感じている人にとっては、働くこと自体が目的になります。給料や昇進も確かに重要ですが、働きたいから働いている状態です。彼らにとっての目標は、自分の欲求に深く根ざしており、自己の成長や向上など内的な動機付けから仕事をし、精神的にたいへん充実した状態を保て、ある種仕事を特権だと考えています。
ところで、みなさんは仕事をどのように捉えているでしょうか?ライフネット生命の副社長をされている、岩瀬大輔さんはその著書の中で、「仕事なんてそもそも、楽しくないのが当たり前」と堂々と書いておられます。私も、それには賛成です。それでも、仕事を面白くしたり、やりがいを感じたり、少なくとも楽しそうにすることはできると思っています。そのためには、自分の考え方を変えるのが、最も楽に仕事を快適にするコツだと思います。私は、特にみんながツライからやりたくない…と考えるような仕事は、一旦引き受けてやってみることが実は大切だと考えています。「やらされている」と思った瞬間に、それで終了です。「やらせてもらっている/これはチャンスだ」とまず考えてみること。そうすれば、色々な問題点を解決するたびに、自分が成長していることに気付けます。例えば、今私がやっている「病棟医長」という仕事は、一般的には教官には「イヤな仕事」と考えられていました。私も、やり始めたときには、ストレスも感じましたし、イヤな事が無いわけでもありませんが、しばらくしていると、そんなに悪い仕事でもないことに気付きました(今では、楽に仕事ができるようになりました)。まあ、どんな仕事かと問われたら「病棟で働くみんなの応援団みたいなもの」と答えられますが、人の応援をしながら、自分も成長できるのは、本当にありがたいことです。でも、自分に余裕がなくなり、楽しくなくなったら、おそらく人の応援もできなくなると思います。そうなったら(そうなることが予想されたら)、堂々と辞めます…と伝えます。
 大学の教官という仕事も、みなさんご存知の様に、給料は「学校の先生」の給料で、する仕事は、「医者(診療)」「先生(教育)」「研究者(研究)」「マネージャー(組織構成員の仕事の調整)」など多彩なわけです。しかし、これらの経験を同時にさせてもらっていると考えれば、何にも代え難い経験であるとも捉えられます。みなさんも、遠慮なく「教官」をさせて欲しいと言った方がいいですよ。ずっとではなくても、しばらくするのには、人生の経験を積むという意味でも、悪くないと思います。
 「教育」に関しても、あまり好きじゃない教官が多いのは知っていますが、それなら余計に、どうしたら自分も楽しめるかを考えることが大切だと思います。先輩で循環器内科の教育責任者をされていた現在K病院院長のY先生や、K薬科大学の教授をされているE先生には、色々と教えていただきましたが、自分でもどのようにすることが良いのか?を考えながらいろいろとやりました。教育を受ける学生(場合によっては研修医)は、どのようなことを期待しているのか?そう、思いながらやることで、常に相手の立場になって仕事をすることが大切であることに気付きましたし、仕事は何でも「周りから評価されている」ということにも気付きました。
 以上のような私の経験を踏まえて、病棟で働くチューベンの先生にアドバイスです。何か、今まで学んだ知識を使いながら仕事をさせられている…と思って仕事をしているように見える人がいます。「技術」は別かも知れませんが、研修医や専修医でいくら死ぬほど努力をしたとしても、現在病棟で専門的な知識と経験を元に仕事をしている「指導医」のレベルには絶対に到達していないと思います。すなわち、病棟で仕事をする中で、その知識を吸収して、より高いレベルに達するための仕事と勉強が、(考えようによっては)できるチャンスがあると思います(勉強は、お金を払ってもすべき自己投資で、人生の中で最も大切なことだと思います)。残念ながら、考え方を間違って仕事をしている人は、因果の法則に従い、その行動に応じた評価を受けてしまう….というのも事実であることは否めません。能力がある人でも、そのような考え方1つで、評価が下がってしまうことは残念に思います(仕事は何でも「周りから評価されている」のです)。確かに、ある時期は、自分がやりたいことを徹底的にやることは大切であるとも思っていますが、今やるべきことに手を抜いて生きるやり方は、何か自分にうそをつきながら、やましく思いながら、やりたいことも実は十分にできていないことに気付くと思います(実際、研究のために土日をつぶして必死に仕事をしている人は、何人いますか?)。そのような人は、チューベンが終わって、一見時間が与えられる環境になっても、やはり同じように1つのことに集中できずに、何となく大学での3〜4年を過ごすようなことが多いようにも見受けられます(まあ、2〜3年後に分かりますが、今、気付く方が得をするでしょう)。
 仕事に余裕はあるが面白く思えない人は、研究を本格的に開始する前に、下にあげる本を読むことをお勧めします。考え方を変えると、人生も変わると思います。 ty
 「入社1年目の教科書」岩瀬大輔 ダイヤモンド社
 「入社10年目の羅針盤」岩瀬大輔 PHP研究所
 「報われない人の9つの習慣」小宮一慶 青春出版社
 「ハーバードの人生を変える授業」タル・ベン・シャハー 大和書房
 「スタンフォードの自分を変える教室」ケリー・マクゴニガル 大和書房
 「プロフェッショナルの教科書」俣野成敏 PHP研究所 
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