教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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パラダイムシフト
 パラダイムとは、ある時代の支配的なものの見方やある時代に共通の思考の枠組みを指す。
 日本の高校までの教育は、「言われたことを従順にやればいいパラダイム」であり、言い換えると「自分の頭で考えると負けパラダイム」です。例えば、数学なんてなんでしないといけないのだろうと思って、しなくなると少なくとも理系の大学への進学は困難になります。
 そして、大学になると「とりあえず参加すればやっていけるパラダイム」に変化します。適当に、出席して、適当に提出物なども出しておけば、まあ卒業できてしまうでしょう。医学部も同じようなものです。
 しかし、社会に出たとたんに、「目的に沿った成果が求められるパラダイム」に大きく変化して、自分で考えて行動し、結果を出さなければやっていけなくなります。この急激な変化のパラダイムシフトに早めに気がつけば、社会人になってもやっていけると思いますが、これに気付かずに「今までのように言われた通りにやる(やれば良いと思っている)パラダイム」のままであれば、つらい結果になってしまうでしょう。そういう人を時々見かけますので、注意して自分で気付きましょう。[かなり多くの日本人(日本全体)の陥っているパラダイムなのかも知れません]
 もっと言えば、普通に医者をするのであれば、実はこの「言われた通りにやれば良いパラダイム」で十分にやっていけるように思います。確かに忙しいとは思いますが、その忙しさにかまけて、これ以上できない位に忙しいと決めつけて、いつも「忙しい」という口癖を止めず、時間をそれにすべて使用して満足して、思考を停止させてしまうわけです。「それ以上考えないパラダイム」に入り込んで、考えないからそこから抜け出すこともありません。ひとから与えられたガイドラインの通りの医療を提供することで満足してしまう、忙しい医師になってしまいます(それは、それで立派なのだと思います)。これは、最低限できないといけない医師としての義務かも知れませんが、そんな後ろしか向いていない状態でいいでしょうか?それで、新しい医療が創出できるでしょうか?
 若い多くの医師を見ていると、エビデンスやガイドラインを学ぶことを、何かBibleを学んで、それを適用できることを何よりも重要なことのように考えている人をよく見かけます(また、そのことを指導医も求めます)。困った時にはガイドラインに頼ればよいのであって、やはり今あることを捉えて、自分の頭で考えて、思考を組み立てながら進めていくトレーニングがどれほど重要なものか気付いているのか不安に思うときがあります。
 だから、どのようにすれば良い…というのは、それぞれの人が自分で考えて実践することが大切なように思います。私も最近、余裕があるせいか?色々といらないことかも知れないようなことに取り組んでいます(年のせいかもしれません)。今の視野に入る範囲での成長では、何か寂しさを感じているのかも知れません。 ty
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