教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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数字にだまされない ー平和で豊かだが景気の悪い日本 そこで生きるということー
 よく景気が良いとか悪いとか言われますが、これを定量する指標は「国内総生産 GDP」です。国内で生み出す価値が経済の規模を表し、これが増加すれば好景気(プラス成長)で、低下すれば不景気(マイナス成長)となります。
 さらに、GDPは何によって規定されるかを知っていれば、政治公約ででてくる景気刺激策とはどのようなものかが理解できます。 
  GDP  =   [消費] +   [投資] +  [政府の公的需要] +  [輸出—輸入]
 500兆円 =  300兆円 + 80兆円  +   100兆円    + 20兆円
という数字が日本のおおまかな現状で、景気刺激(景気を良くする)策としては、「消費を上げる」「企業などの設備投資を増やす」「政府主導の公共投資を増やす(箱ものは増やして欲しくないですが)」「輸出を増やす」という努力をするしかないということです。
 最近は、円高で外国に商品が売れにくくなり貿易赤字なので、最後の[輸出—輸入]はマイナスになっています。だから、政治が直接関与できるのは[政府の公的需要]の増加なので、また公共投資を増やすようなことを言っている政党があるわけです。もちろん、政策によって[消費]や[投資]を増やすことも考えるわけですし、円高や円安を操作することで貿易赤字を減らすという手もあります。デフレのままでは、給料も減って、消費も減るので成長率を1~3%で[消費]を増やそうということになるわけです(そう、うまくはいかないですが)。
 日本のGDPは2010年に中国に抜かれて、3位になりました(1位はダントツで米国です)。国民1人当たりのGDPは、2000年には世界で3位でしたが、現在は17位になっています(それでも、1人当たりでは韓国の2倍、中国の8倍です)。
 貧しい時代には、とにかく豊かになりたいからがんばろうと思う事は難しくなかったわけですが、豊かになった後も意欲を維持することは容易ではありません。日本は、高度成長の後にも、目標を大きく変えずに同じ様なアプローチ(努力)を続けたために停滞しているのだと考えられています。先週から始まった就活(就職活動)を見ていても、とにかく昔ながらの大企業に入って、そのまま安泰に過ごす….という選択肢を選ぼうと、みんなが必死であることに気付きます。いつも言われることですが、10年程度で人気就職ランキングは大きく変わることが分かっています。JALも復活しているとはいえ、一度経営破綻しましたし、パナソニックも今年度は立て直せるか?というほどの大赤字であり、とにかく安泰などあり得ないということは自明です。
 先日の日本経済新聞の広告/企画(未来面)で、渡 文明さん(JXホールディングス相談役)の話しが掲載されており、「変える力を持つ人材をどうつくるか?」というテーマが取り上げられていました。「安泰でない生き方を選ぼう」というメッセージも書かれており、今からは「変える力を持つ」「“一生安泰”的な選択肢ではないアプローチをする」ことが日本を変える原動力になるのではないか?というような話題でした。
 組織が存在するためには、常にイノベーションが必要と言われますが、厳しい時代に、「自分が変わって」「周りも変えられる」人が求められていると感じます。私自身も考えますが、若いみなさんが「自ら変わって」、そういう人材/存在になってください。 ty
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