教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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数字にだまされない ー年金に関わる数字から見えてくることー 
 政治で「税と社会保障の一体改革」が取り上げられ、消費税のupは決定しましたが、もう一方の社会保障の「年金」の話題がマスコミで時々話題になります。 日本の年金は破綻するのでしょうか? 厚生労働省は、「年金制度は破綻しない。将来にわたって、その時代の現役世代の収入の5割は支給します」と発表しています。本当でしょうか?
 日本の年金は、厚生年金140兆円と国民年金10兆円の合計150兆円の年金積立金があります。その資金が、以下の様に運用されていることをご存知でしょうか。 
『約70%が国内債券 約10%が海外債券 約10%が国内株式 約10%が外国株式』
 そして毎年の運用利回りが4.1%として計算されています(この運用利回り4.1%で計算すると18年で元本が2倍になり、2030年には厚生年金の積立金は2倍の280兆円と予想運用書に書かれています)。 さらに、現役世代の賃金は毎年平均で2.5%上昇を続ける仮定で、物価は毎年1%の上昇とされています。まあ、この仮定にかなり無理があるようにも感じますが、これは否定も肯定もできないわけです。ちなみに平成23年度の運用利回りは、2.3%でした。
 数字の話しをしないといけないし、これを覚えておくと便利なので、“72の法則”というのを説明しておきましょう。『72÷年利息(運用利回り)=2倍になるのにかかる年数』という法則で、貯金で年利率2%なら72÷2=36となり、36年で元本の2倍になるという複利計算方法です。今の定期預金の金利はすごくよくても0.5%なので、2倍に運用するには140年かかります(もう生きてない)。上の年金基金では、4.1%なので72÷4.1≒18で、18年後の2030年に2倍の280兆円になるという計算です。
 経済成長率がマイナスの国で、上記の成長や運用を続けられるのか? 様々なリスクを考えながらの資金運用も大変だと思います。しかし、冷静に考えてみると、自分たちの未来(の年金受給があるかどうか)が、投資の運用にかかっているということに気づきます。20〜30年前の日本では、右肩上がりの普通であれば成長という時代であり、どんな株でも値上がりし、貯金をしておけば10年で2倍という時代であったわけです。そのような時代を生きてきた人に、人生の色々なことを教えてもらって今の時代に実践するとどうなるでしょう。例えば、しっかり働いてお金を稼いで、貯金をしなさい…と教えられ、それのみを実践すると、今の時代は....おそらく将来大変なことになると予想されます。
 しかし、この年金の運用方法(官僚か誰か偉い人が考えているのか?)を見るだけでも、どのような考え方が、実はリスクが少ない生き方か…ということが学べます。
 海外の債券や株式に約20%投資されており、さらに増加傾向のようです。「国内だけで資金運用するのは危険である」ということを意味しています。借金の増え続ける日本という国を信じすぎてはいけないし、もし将来的に「円」が信用をなくした時の円安時に、この海外資金がなければ外国との関係が維持できず破綻してしまいます…というようなメッセージなのかも知れません。さらに「株とかの資産保持もしないと、もしインフレになった場合にリスクが大きい」という事実も見えてきます。なぜこのような運用をしているのか?を冷静に考えることで、自分の財産もどのように持つべきか?という答えもでてくるかもしれません。
 一昔前なら、「若いのにそんな事は考えなくても良いから、今の仕事に集中しなさい」とか何とか、先輩に怒られそうな時代もありましたが、私は敢えて「このような時代だから、将来のことを見据えて、色々なことを勉強しておいた方が良いのではないですか?」というメッセージを送ります。
 まあ、何でも勉強して、「自分のことは自分で決める」という姿勢は大切だと思います。 ty
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