教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告及び教官のつぶやきブログです。興味のある「カテゴリ」(左側リスト4個目)をクリックしてみて下さい。
プロフィール

toyamash

Author:toyamash
神戸大学大学院医学研究科内科学講座循環器内科学分野の近況報告ブログです。↓の興味のある「カテゴリ」をクリックしてみて下さい。



最新記事



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



QRコード

QR



『協争』の時代
「協力」しながら「競争」する時代のようです。
 物流の進歩に伴い、日本人の買い物の仕方が変わっていることは、よくニュースにもなっています。みなさん、特に自覚しないかもしれませんが、少し長く生きている私にとっては、大きな変化が感じ取れます。Amazonや楽天、LOHACO(ASKUL)などを利用していると、注文したものが、翌日には自宅に運ばれてきて、ほとんど輸送費が不要なのが常識になっています。本当に便利ですね。でも、一旦それが当たり前になると、もうそれより不便では満足できなくなります。これが、現在の日本の物流を変えてしまって、トラックが確保できない…という問題が、色々な業種で問題になっていることもよくニュースになっています。(運送する人のとんでもない行動がニュースにもなっていましたが、これも従事する人が多くなると必然的に生じてくる問題かと思います でも、少なくとも、私の家に搬送する担当の何社かの人は、みなさん礼儀正しい方ばかりですし、時に郵便局の方にも荷物を取りにきてもらいますが、民営化のおかげでしょうか、非常に丁寧な対応をされます でも、こういう客と接する部分が、その客にとってはその組織の全てを反映してしまいまう….という事実も認識することが重要かと思います)
 競争相手と「協力」して、この事態に対応する『協争』の動きが、北海道の食品会社(味の素・ハウス・カゴメなど)の物流領域でなされ、問題解決の一つにつながったようです。(北海道といえば、地域独自のコンビニ文化を確立したセイコーマートが有名ですが、この会社の戦略も参考になります) 人口減で、各社の配送件数は減っているのに、搬送の場所の数は変化がなく、効率も悪いし、人手やトラックも需要過多でさらにコストが上がる状況で、それぞれの会社の食品を売るという「競争」は維持しながら、物流に関しては、倉庫をふくめたインフラを共有することで同じトラックで他社の製品も「協力」して運送するという仕組みを構築したようです。
 色々な意味で「老化し、縮小する日本」においては、この『協争』の概念は、参考にすべき戦略かと思い、紹介がてらに書きました。人のふり見て、我がふり直せ(我がふりを考える)ことは大切です。 さあ、2017年が始動します。 ty

スポンサーサイト

医療と社会保障
 先を読みながら生きていくことは大切です。 社会保障費に関するニュースを見てみると、財務省・厚労省は社会保障予算の概算要求の次年度の伸びを5000億円に抑えようとしてる...と書かれていました。 おおまかにいうと10年で20兆円から30兆円に増加していますので、その伸びを抑える努力をしようとしている....(すでに借金しながら生計を営む日本にお金がないので、節約せざるをえない)ということです。もちろん介護の条件悪化やサービス低下、保険料自己負担の増加は自明です。日経
 医療費(健康保険などの負担する社会保障給付金ベース)は今40兆円で、2025年で54兆円の見込みです。 介護費は、現在10兆円弱で10年で2倍の20兆円が見込まれているようです。 これは、高齢化のためであることは自明ですが、医療に携わる立場の人は、すでに色々なところで感じていることと思います。 当たり前と思っていることが、そうでなくなる...ということ。 全ての保障の条件が、悪くなるということが分かっているわけで、イノベーションがないと、今の当たり前を維持できないこと。 その中で、何ができるのかを考えることは大切なことだと思います。 ty

ゆう活
 7月4日は、米国では独立記念日で、いろいろなイベントが開かれているはずです。でも最近はテロへの警戒をすべき日…というようなニュースの方をよく見るように思います。 その米国では、夏の間は、1時間時計の針を進めるサマータイムが導入されており、ある日に1時間長い(時計の針を1時間逆にもどす)日と1時間少ない(反対に1時間進める)日があったことを覚えています。日本にサマータイムは馴染まなかった歴史があるようですが、安部首相が2月の施政方針演説に「夏の生活スタイル変革」を表明し、その一環としてのキャンペーンの愛称が『ゆう活』(ゆうやけ時間活動推進)という言葉になったようです。[「婚活」とか「就活」をもじったことはすぐにわかります] 
 「夕」やけ時に、「悠」々とした時間が生まれる。
 「友」人と会える。「遊」ぶ時間が増える。家族で過ごす「優」しい時間ができる。 というようなコンセプトのようです。 夏は、朝早くに出勤し、早めに仕事を終え、夕方は家族や友人と過ごす時間に充てましょうというような運動のようです。
「ゆう活」とは?|ゆう活 - はじめよう!夕方を楽しく活かす働き方-政府広報オンライン_ページ_1

 「クールビズ」はかなり浸透して、受け入れられ、私も夏の早い時期に普段はネクタイはしなくなりました。やはり、合理的な考え方は、受け入れやすいものです。この『ゆう活』はどうなのかは不明ですが、確かに合理的なようにも思います。でも、時計の針がそのままで、1時間始業時間を早める….ということに、これまた日本人がみんな納得するのかは不明です。 でも、これで、通勤時間に幅ができて、電車が混まなくなれば、それはwelcomeかもしれません。 
 中々、思うようにいかない時が過ぎています。「ピンチはチャンス」なので、頑張りましょうか….という心境です。暑くなってくると思います。みなさんも、体調は崩さないように、「ゆう活」といいながら、実際にはゆっくり休んだりしながら、めげないようにがんばりましょう。 ty


コンピュータの進歩と失業を考える
 ムーアの法則というのがあり、コンピュータの性能が1.5年で2倍になるという法則のようです。少なくとも1970年代くらいから、この法則は当てはまっているようです。この計算でいけば、「2045年問題」と言われているようですが、2045年に人間の知能を上回るコンピュータが出現するようです。まさに映画でしかみたことがないような想像の世界が、現実の世界になる可能性があります。
 現在においても、その一端がみえてきています。今までは、チェスや将棋で世界一やプロに勝つかどうか…というような話題が取り上げられていましたが、今年は卓球のラリーができるロボットが開発されていました。次は、オリンピック選手に勝つことを目指すでしょう。また、最近の話題では、東大の入試に合格できるコンピュータを開発しているようなニュースがありましたし、グーグルカーは自動運転で車を運転できていました。ソフトバンクはpepperというロボットを20万円程度で売り出しました。何か特別な作業をするロボットではなく、会話を行い人とのコミュニケーションを目的としたロボットです。ロボット(コンピュータ)は、作業だけでなく、精神や感情の部分も感じ取って対応する時代になってきているということでしょう。
 芸術の世界はコンピュータには無理と考えられた時代もありましたが、音楽なども作ることができる時代がきているようです。どうも、完璧にプログラムすると面白くない曲になり、そこに敢えてエラーを入れると魅力的になるようです。機械的な作業にエラーがあるのは困ると思いますが、研究などでアイデアを出す作業では、適度にエラーを入れたコンピュータの方が面白いアイデアがでてくるように思います。
 ある研究者が、ロボットやコンピュータに取って変わられ、10年くらいでなくなる職業というのを発表しているようです。 個人的な意見としては、必ずしもそうでもないとは思いますが… 3136e5185687.jpg
 例えば、神戸のポートライナーを見て、グーグルカーに当てはめてみると、まずはバスの運転手やタクシードライバーという仕事は将来なくなることは容易に予想できます。医師も部分的になくなるとも言われています。例えば、抗がん剤の最適のプロトコールを提示するのに、とんでもない数の発表され続ける論文をフォローしてそれを加味した上で、3つくらいの選択肢(有効性・生存率・副作用)を提示するという作業は、おそらく人間よりは情報処理能力が何万倍も早いコンピュータの方が得意に決まっています。そういう時代がくることも、想像するに難くないと思います。
 未来を予想しながら、今を生きていかないと「不要な人」になりかねない…恐ろしい時代です。 (参照;日経新聞など) ty


アンガーコントロールできていますか?
 もう9月も最終日になりました。 本当に時間の立つのが速くなりました。 まあ、年齢を重ねると、同じ1年でも人生の中のweightが違ってくるので仕方がありません。 45歳の私には、1年は人生の45分の1であるわけですが、1歳の赤ちゃんにとっては、1分の1(人生の全て)であるわけです。 同じ時間でも、感じ方が異なり、覚えてはいませんが1歳の時より、45倍(20歳過ぎの時より2倍)速く時間が過ぎているように感じるのだと思います。 
 年をとればとるほど、時間が速く過ぎる理論が分かったところで、時間のコントロールの大切さを考えてもいいのですが、....今回は、アンガー(怒)コントロールについて少し考えます。

 喜怒哀楽のうち、喜と哀と楽は、率直に表言しても相手に伝わり易いし、大きな問題にはなりません。しかし、「怒」は取り扱い注意ですし、反発の元になります。ヒトは感情の出し方を、お互いの心理的距離によって決まる(決めている)ようです。
 挨拶レベル⇒事実レベル⇒信念レベル⇒感情レベル
右ほど、関係が深い、心理的距離が短いということです。ただ、お酒が入って開放的になると、一時的に距離が近まり(そう思い込み)、日頃の思いが放出されることになります。そういう時にトラブルが発生することもあります。
 また、心理的距離に関係なく、「怒」を執拗に他人にぶつけるような人もいます(注意してください)。
 しかし、「怒」=「何か困った事がある」ということなので、その際にわき上がる「怒」の気持ちは、動物的本能的生体防御機能の一つでもあるようです(今の比較的安全なご機嫌さんの社会の中では不要なのでしょうか?)。
 心理学的には、「アンガーコントロール」と呼ばれ、わき上がる「怒」に気付いて、「困り事」は何なのか?と探ると、うまく押さえることができるかも知れません。
 例えば、「怒」の原因が、周りが遅い…自分が待たされていることでイライラしている…とします。その際に、「困り事」は何か?と考えます。実は、急げないこと….だと気付きます。「怒」を破裂する前に処理するためにどうすれば良いか?…というように考えること(考えるという行為自体)で、破裂せずにいられます。そこで避けられるものは自ら離れて避けましょう。それでも(避けられない)残る「怒」に関しては、表現して相手に伝える(決して攻めるのではない)か、自分の中で整理して収めるかを決めます。相手に表現する場合に大切なのは、アイ(I=私)メッセージにして、主語を相手(You=あなた)ではなく、私にする表現で言うと相手が受け取りやすくなるようです。「いつまで待たせるの」ではなく、「(私は)遅くて心配した」のようにするわけです。
 「怒」のコントロールは、難しいですが、大切です。一度、自分の普段の対応を考えてみると良いと思います。 怒っちゃ〜 ダメよ〜ダメダメ。   ty