教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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“お金の教養”の話し Part 14
 直接のお金のことではないですが、「保証人」というのがありますが、どのような意味がご存知でしょうか? 就職に当ってや、アパートやマンションなど賃貸物件を借りるときの保証人というのがあります。身内や親であれば、その人のために「身元保証人」になることになります。
 それとは、根本的に異なるのが、借金の「保証人」です。これは、絶対になってはいけないし、「連帯保証人」というのは、さらになってはいけません。後者は、法律上はその借金をした人と同等の返済義務が発生するということで、代わりに払うつもりとその金額のお金がある場合には、その人にお金を全額あげる…というのと同じことだと割り切った場合のみ、初めて受けて良いということです。世の中の自己破産する人の10人に1人は、実は保証人破産のようです。
 ファイナンシャルプランナーの書いた本には、どうしても断れないときには、「保証人にはなれないけど、その何十分の1の??万円は出資させてもらうよ」といって、現金を(あげるつもりで)渡す方が、何十倍も良い….というように書かれています。出資金なら0になっても、マイナス(しかも多額の借金)にはならないということです。
 さらに、別の本には、「家族は、何と言っているの?」とか「まず、身内に相談したら?」というのが良いと書いてあります。だいたい、このようなお願いをする人は、金融機関や貸してくれそうな人にはすべて断られてから頼んできている場合が多いので、このようにして自分の身を守ってください…ということのようです。 ty

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”お金の教養”の話し Part 13
インベスターZ 三田紀房 著 
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 このマンガの著者は、東大受験マンガとして有名な「ドラゴン桜」と同じ三田紀房さんで、社会のある事象に注目した題材をもとに色々とマンガを書かれています(「エンゼルバンク」「マネーの拳」は読みました)。このインベスターZは『モーニング』に掲載されているようですが、私はマンガ雑誌をほとんど読みませんので、よくは知りません(マンガ本は読みます)。単行本として出ていたので興味をもって買いました(まだ2巻しかでていません)。私も、社会勉強のために投資家(インベスター)として少し投資をしているのですが、これは勉強になりそうなので読もうかと思っています。また、ブログにも「お金の教養」を書いているように、若い時から社会のことを学び、経済のことも学んでおくべきと考えています。
 このマンガでは、ある中高一貫私立校で、一部の優秀な生徒に「投資部」に入ってもらい、その学校の運営資金を「投資」によって稼ぎ、学校を運営していく…というようなストーリーです。初心者が「投資」を学んでいく過程がマンガで紹介されているので、投資の心構えだとか、色々なことが学べるような印象をもっています。
 私自身は、医学部に進学してしまったために大学生の時などに「社会」「経済」の勉強をあまりしていないことを後悔しており、やはり若いうちに色々なことに興味を持って、学んでおけば良かったと思っています。姫路にある私の出身校J学院の後輩で、東大に入って投資クラブAgentsというのを作った人がいます。少し古いですが、彼等が書いた本で、「東大生が書いたやさしい株の教科書」というのがありますが、大学の時からこのような勉強ができる環境をうらやましく思います。
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まあ、別にどのような年齢になっても、やる気があれば何でも勉強はできるとは思いますが…やはり、若い時の方が良いように思います。
 このインベスターZに書いてあったことと、私が研究に関していつも言っていることが同じであるので紹介しておきます。
『株は入り口にあらず、出口にあり』
 これは、「出口戦略」とも言い換えられますが、何事かを達成したいときに、まずは結果というのかoutputというのか、「終わりを意識する」とうまくいく可能性が高くなるということです。ブログでも紹介している「7つの習慣」の中の第二法則の『目的をもって始める=ゴール意識をもつ』と同じです。
 株に関して言えば、どの株を買うか…というよりも、どこで売る(終わらせる)のか…の方が重要であるという意味です。
 研究においては、当然入口(なぜその研究をするのか)は大切なのですが、一度始めた研究をどのように(どこまで進めて、もしくは進められない場合は、どの程度で止めて)終了させる(論文にする)のかということが非常に大切であり、これができないとたいして重要でない研究(本当は重要かどうかというのは、やってみないと分からないので開始することは無駄ではないと考えていますが)にかなりのお金と時間を投入して、得られるものは少ないという残念なことに…よくなります。本当に気をつけないと、“よく”そうなるので、心の底から「終わりを意識する」ことを皆に勧めています。ちょっと、しつこいけど、ほんまやで〜。 
 最近はあまり割ける時間もないので、適当にやっていますが、『投資』のことも、また「お金の教養」で紹介していくことにします。少なくとも社会の勉強(社会の仕組みに興味を持つよう)にはなりますよ。では、また。 ty


“お金の教養”の話し Part 12
 来年4月から消費税が上がりますが、それでも消費を上げるために、給料を上げようと安倍首相が頑張っておられます。でも、どうしたら給料は上がるのでしょうか? 
 経済理論の中で、我々国民全員が貰う給料は、おおよそGDPの70%程度になるようです。すなわち、国内総生産GDPを上げることが、みんなの給料を上げることになるわけです。
 以前にも紹介したことがありますが、GDPを決める要素はなんだか知っていますか(覚えていますか)?
 GDP=個人消費+設備投資(企業投資)+公共事業(政府支出)+貿易収支(輸出額−輸入額) という計算になります。
 日本では、個人消費がGDPの55%を占めます。でも、それが伸びないので、税金を投入し、さらに国債を発行して公共事業にお金を使っています(GDPの20%以下)。まあ、我々が消費しない(できない)ので、無理矢理政府がお金を使ってくれている…という感じでしょうか。
 不景気だったので、企業の設備投資はかなり少なくなっています。また、東日本大震災以降は、貿易収支も輸入が多くなって赤字が続いています。
 毎週月曜日の日経新聞に、「景気指標」という名前で、これらの指標に関するデータがでています。この読み方を勉強したい人は、『小宮一慶の「日経新聞」最大活用術』(日本経済新聞出版社)という本を読めば、かなり分かるようになるでしょう(経済に興味のある人には、これはお薦めです)。
 というわけで、我々の給料が上がるためには企業の業績が上がって設備投資が増え、個人消費がもっと伸びないと、それは実現しないということになります。
 単にがんばって給料を上げようとしても、残念ながらそうはなりません。GDPが上昇しなければ、ゼロサム社会(ゼロサム・ゲーム;全部足すと同じで、利得の和は0となる)で、誰かの給料が上がれば、誰かの給料が下がるか、失業者がでているということです。マクロの視点で物事を見られるように勉強してみることが大切なように思います。 ty


“お金の教養”の話し Part 11
 政治の世界で、官僚がはじき出す数字というのは、もちろん事実であると思いますが、真実かどうかは、疑ってかかった方が良いと思います。ある政策を進めるために都合良くはじき出した数字なのか? その数字から真実を読み間違えて「間違った政策」を進めてしまうのかは知りませんが、答えは何年か(もしくは何十年か)後に分かります。だいたい予想のとおりにいかずに、また制度の改革をせざるをえない(というより変更をしないと破綻する)という現実があります。 
 国民年金は、元々2年間の支払いが遅れた場合に、あとになって支払えないような(だから、しっかりと今払うのですよ…後になっても受付けませんよ…そして25年以上収めないとあげませんよ…という)システムでしたが、法案の変更によって、10年間まではさかのぼって支払えるシステムになりました。それを受けて、私の場合は留学中の2年6ケ月分の国民年金を支払っていなかったので、「今なら最後のチャンスで支払いが可能になりましたが…どうしますか?」という手紙が昨年に送られてきました。この変更をどのように捉えて、みなさんならどのように対応しますか? 
 まず政治は、取り繕う政策(今の有権者にうけるやり方をすれば政治家は当選できるので、そうなることは容易に予想できます)で、今、お金が不足しているので、とにかくお金を集めて、今を生きる(生きられる)やり方をします。だから、うまい話しに見せかけて、資金を集めにかかります。完全に、現在の支払い資金不足を補うための戦略であることは自明です。支給年齢も65歳に決定しましたが、すぐに68歳にあがるでしょうし、もっと上になるように思います。さらに、前にも書いたことがありますが、現在の年金制度は年率4%以上の運用ができなければ、維持できないように計算されています(これも、少し前までは、3%以下の運用でOKと計算されていましたが、それでは破綻するので4%にされました…もう5年くらいしたら5%以上でないと破綻すると計算されるかもしれません)。年金の運用のポートフォリオは次の図のようになってます。donoyouni_unyou_img_03.png
景気によって、これらの運用効率も変化することは事実なのですが、はじめから景気が回復することを想定して計算されている…ということには気付いておきましょう。もし、我々の世代が、支払った分を将来に支給されるのであれば、まだ納得もできるかも知れませんが、そうでは無いので、年率4%以上で、自分で運用する自信のある人は、その方が得るものは大きいということになります。あくまで、現在の計画案での計算であり、どうなるかは全く分かりません。また、もっと長期間不払いであって、25年以上の支払いにならない可能性のある場合なら、やはり支払う方が良いという考えになると思います。また、現在の支払いをしていないと、いざという時(体に障害などを負って仕事が継続できなくなった時)の国からの保証を得られないことも知っておくべきです。
 というわけで、私のとった作戦は、その2年半分の支払い分の額(妻と二人分なのでそれなりの額になります)をリスク資産で管理して自分で運用をするということにしました。でも、もしそのお金を貯金するくらいなら、国民年金に運用をお願いする(支払う)方が良いと考えるのが正しいようにも思います(金利の問題が大きいですが、インフレ対策や円の価値の変動も、こちらの方がリスクヘッジできます…でも、支給されないかもしれないというリスクも当然あります)。年金基金は計画通りの4%以上で運用できても、それ以上を国民に還元することはないでしょうから、年間4%以上の運用で私の勝ちということになります。幸い、来年の1月からは、年間100万円までの継続した運用資金で得たお金には税金のかからないNISA口座が、一人ひとつずつ持てますので、それでの運用がお得ということになります(あくまで運用が旨くいけばの話しですが)。結果は、二十数年後に分かります。 


“お金の教養”の話し Part 10
 日本の抱える借金(公的債務残高)が2012年度末で991兆6011億円(国民一人当り779万円の借金)になっていましたが、とうとう1000兆円を越えたようです。その規模は国民総生産の2倍であり、これだけの借金をした国は世界でも前例がありません。バブルの崩壊以降に景気の悪化で、政府が民間にかわり公共事業に資金を投じ、さらに追い打ちを掛けるように高齢化が進行して社会保障費が増大していますし、今後も増え続ける予定です。
 ある本に、『貯蓄のパラドックス』という話しが書かれていました。マクロ経済学で考えると、私たちがお金を貯めようとすればするほど、貧しくなるという理論です。「国民全員が収入を消費よりも貯蓄にまわそうとすると、物やサービスが売れなくなる。そうすると、企業の売り上げは減り、給料は下がり、貯蓄を行うことができなくなる」というような流れになるようです。現状のアベノミクスはこれと反対のことを目指そうとしているのですが、日本人は元々、貯金好きな民族ですし、ここまで将来の不安を言われると、余計に貯蓄にまわしてしまい、いくらお金を市場に投入しても、消費には向かわない可能性もあります。そこで、GDPを上げるためにまた政府が公共事業を含めた設備投資を行い、さらに国債(国の借金)が増えるということになる可能性は大いにあります(国民の消費の代わりに、勝手に国が買い物をしているような感じです)。このまま、国債が増え続けると、おそらくいつか“円”の価値が下がり、みんなの貯金(円としての現金)の価値が国際的に激減する可能性もあり、これはまた不安の材料になってしまいます(でも、こうなれば貯蓄の意味はなくなります)。
 私の読んだ本に書かれていた、これらの解決方法としては、やはり消費を増やすべきということなのですが、無駄な消費は意味がないので、是非、自分の「人的資本に投資する」ことを勧めていました。すなわち、自分の仕事に関係するスキルアップや勉強のための投資をするということで、これは、一番効率が良くて、自分のためになり、しかも景気も悪くならない投資のようです。セミナーに行くなり、資格をとるなり、どのような本でも購入して読むのが、自分にも経済にも良いということでしょう。私としては本を読むことが簡単で性に会っていますので、どんどん実践していきます。 ty