教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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田舎ものなので...
 先週は、東京で過ごす時間が多かったのですが、東京に行くと田舎ものの私は、人の多さに圧倒されてしまい、疲れてしまいます。 移動は、時間さえズラせばそんなに困りませんが、食べる時間帯の混み具合には、逃げたくなります。 夏休みなどの休日に、東京駅内のロッカーは何時にいっぱいになるかご存知でしょうか? なんと、ほぼ9時30分には、メジャーなところはいっぱいになるようです(総武線の地下は最後にいっぱいになると案内で教えてもらいました)。 私は、東京国際フォーラムで仕事があったので、東京駅をあきらめて有楽町駅のロッカーに預けようとしましたが、これまたいっぱいで、地下鉄の駅のロッカーに預けました。私の前後で利用している人は、どちらも中国人で、当然のごとく外国語にも対応したロッカーでした。でも、東京国際フォーラム内にも、結構な数のロッカーがあることに、後で気づきました。今度から、そこに預けます。 
 研究のヒアリングを受けたり、大学・研究所などに寄って研究に関する話し合いをしたり、合間を見つけて上野公園の科学博物館に立ち寄ったり、横須賀で仕事があったので、空き時間に海上自衛隊の基地と米国海軍基地の見学の船ツアーにいきました。 最近は、細菌の研究もしているので、生物の進化や科学についての展示を見て、視点を変えてサイエンスを見ようとしましたが、さすがに小学生〜高校生向けにも分かりやすく作ってあるので….でも、専門のbiology以外は、まあそんなに知らないことにも気付きます。夏休みなので、ここも同じく人で溢れていました。 海軍基地では、先日衝突事故を起こしたイージス艦(前方に8角形のレーダーを装備した船)がドックで修理されている姿を見ました。 イージス艦が3〜4隻あれば、日本全体を一応カバーしてロケット弾などにもある程度対応できるようです。 アメリカはそんなイージス艦を80隻以上保有しているそうです(日本は6隻)。 防衛は政治かもしれませんが、サイエンスでもあると思いました。何でも、勉強です。 
 週末は、東京で開催された研究会に(日帰りで)参加しました。 糖尿病の先生が中心の研究会ですが、このような会に参加すると自分のアホさ加減に嫌になります。もっと幅広い対応力・知識が必要と心から思います。 できることしかできませんが、幅を広げないといけません。 
 さあ、今日は台風に出先をくじかれましたが、目の前のことを頑張りましょう。最後に、私の最近読んだ本を紹介しておきます。「頭をアイデア工場にする20のステップ」Andrii Sedniev著 頭の使い方を見直すことになりました。 今読んでいる本は、「地頭力を鍛える」細谷 功 著です。これも、思考のトレーニングの本です。「機械論」に毒された自分の頭の使い方に限界を感じており、新しいものを産み出すために、何が必要なのかを再考する必要性を感じている今日この頃です。AIがどんどん進歩して、知識や今までの経験で仕事を進めること自体に限界がきているのかもしれないと思っています。新しいことを作り出すのは、私のような年寄りではなく、常に若い柔らかい頭であると思います。そのサポートをするのが年寄りん役割かと思います。さあ、イノベーションを起こしましょう。 ty

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人口減少で何が起きる?
 こんな本を読んでいる時に、たまたま出張で東京のホテルで朝食をとっていると、『ここはどこ?』という感覚に襲われました。本
周りにいるのが、(従業員以外)全て、外国人でした。 かなりの数の中国人と、欧米からの旅行客と、パイロットやキャビンアテンダントなど、全ての目に入る人が外国人でした。 日本人っぽい方は、ご高齢の御夫婦が一組のみ(もしかしたら日本人でないかも)という状況で、ここはどこにいるのか?と思って、何か変な感覚になりました。 でも、東京で駅や街中を歩いていると、人口が減っているという感覚は全く感じないですし、こんなところで暮らしたくない...と思うほど人が溢れています。 なので余計に危機感は感じないと思います。 
 ホテルでは、まさに将来の日本を暗示しているかのような錯覚になりましたが、上手にshrinkするstrategyがなければ、うまくいかないことは自明です。 いつまでも拡大路線で行くことは、無理なことはわかっているのに、幻想を追い求めてしまうのは危険です。 人は、自分の今まで経験したことで判断する動物で、shrinkを経験している日本人はほとんどいないので、考えられないのだと思います。 政治家は、わかっていても言えないことも承知しておかないといけません。 経験していないことでも予想できることは多いはずです。 勉強もしながら、賢く、将来を見据えて、今の行動を考える必要があると、さらに思いました。 ty   

動脈硬化学会
動脈硬化学会で広島に来ています。 九州では、大雨で大変なことになっていますが、ここはパラパラ雨だけです。 
自然の脅威・不思議さを感じますが、人間に対しての警告とも取れます。 「傲慢になるなよ〜!」という、高校時代の先生の言葉を思い出します。 「謙虚」に頑張りたいと思います。 
今回は、脳血管障害にも焦点を当てた、動脈硬化の勉強をしています。 また、生活習慣病としてのNAFLDの勉強もしました。 医学の進歩とともに、自分が昔(場合によってはかなり昔、もしくはごく最近)に学んだ常識が、ドンドン変わっていることに気づきます。 
今日も、ニュートリゲノミクスという新しい概念を提唱されている先生のお話を聞くことを楽しみにしています。 いつも、言っていますが、視野狭窄になるとダメです。 虫の目と鳥の目の両方で見ないといけないし、もっと宇宙から眺めないといけない場合もあると思います。 とくに、循環器内科医は、虫の目になりがちです。 良いところは伸ばし、不得意なところは得意になるように変えていけば、良い結果につながる可能性が上がります。 今日も頑張ります。  ty

循環器学会近畿地方会
 6/24に大阪で開催された循環器学会近畿地方会において、研修医のY先生が、研修医セッションで優秀賞を獲得されました。Y先生、おめでとうございます。
 Y先生のしっかりとした普段からの取り組みや努力が実った結果ですが、循環器内科指導医M先生やそのチームのチューベンの先生の指導も立派ですし、誇りに思います。 心より、感謝いたします。 
 良い病院、良い病棟、良い科の特徴は、やはり若手医師が成長できる環境である....ということです。
 若手の先生も、是非そういう”少ししんどい、負荷のかかる環境”を選択してください。 より成長できる結果となるでしょう。 
 あとのアドバイスは、「当事者意識を持つこと」です。 担当医であっても、主治医の気持ちで、医師であっても、本人や家族のつもりで対応できるようになれば、しっかり成長できるでしょう。 みんなで、頑張りましょう。

 次回の11月に大阪で開催される循環器学会近畿地方会は、私の師匠のK先生が会長です。 関連病院の研修医の皆さんも、是非多くの演題を出していただき、できれば研修医セッションなどで優秀賞を狙いましょう。指導医の先生がたも、しっかりご指導をお願い申し上げます。 大阪駅近くの開催です。 参加しやすいですし、是非積極的に演題登録と参加をお願いいたします。 ty

もう一つの論文問題
 「もう一つの論文問題」というのをご存知でしょうか?(個人的には、もっと問題を指摘できますが、どのようなシステムでも問題はあって当然なので、受け入れながらやっていきましょう)
 一つ目の論文に関しての問題は、「日本発の優れた科学論文が減少し、日本の研究開発力の低下が叫ばれている」ことです。
 そして、もう一つが「論文誌の購読価格の高騰と大学予算の縮小によって、図書館を通しても参考にしたい論文も、場合によっては自分の書いた論文も読めない」という笑えない事態が起きています(神戸大学でもおなじです)。 
 世界の科学論文雑誌の市場規模は約1兆円らしいです。論文掲載時に、数十万円程度を支払うことを求められることもありますし、研究は、するのも、発表するのにもお金がかかります。(大変なのよ〜) 逆に大学などの図書館が、ある出版社との間でかわす購読契約も数百万円レベル(もっと高いの)も当たり前のようです。科学振興に各国が力を入れて、発表論文数が増えていること、主要な出版社が限られていること、どんどん雑誌が増えていること、色々な要因があるようですが、年8%での購読費の値上がりが起きている研究分野もあるらしいです。それに、予算削減の波にさらされている大学が対応できるはずがありません。インターネット時代になり、雑誌の流通費用は下がっているはずなのに、上昇は止まっていないことに疑問もあります。科学論文の出版も、複数のビジネスモデルが存在し、よくメールでどこどこの論文に投稿を勧めるようなのが入ってきますが、ほとんどの雑誌は、投稿時に投稿料を求められます(気をつけてください)。オープンアクセス型の雑誌も増えていますし、ある種フェアだとも思いますが、あれは投稿掲載料がしっかりと取られることで成り立つビジネスモデルです。論文数が業績になるので、どうしても論文化することを求められる(そして、それをお金である程度解決しようとしたりする場合もある)のですが、(ひと昔前の一流の研究者が良くおっしゃっていたように「そんなジャーナルに掲載すると、業績に傷がつくよ!」の意見のように)本当に重要なことは何なのかを見つめなおす時代が来ていることに、みんなで気づくことも必要なのかもしれません。これには、何を評価するのか?の評価の規準を変えないといけないかもしれませんが….(評価の規準のインパクトファクターIF自体も、その仕組みを利用して、雑誌の価値を上げる運動がされていることは、みんな承知していますので、まあ何を信じたら良いのやら???)。「IF=TVにおける視聴率」のような印象さえあります。UMINの研究登録のように、結果もそこに書けば、それで(他の人が)同じ研究をしなくても済むようなシステムをキチンと作れば、無駄な研究は減らせますし、俗に「しょうもない研究」と呼ばれる研究をしたら、ペナルティーが付くような厳しいシステムも近い将来に導入されるのが良いのかもしれません(昔、お酒の席ですが、〜なんてIFが”マイナス”〜点でしょう!と宣う先生もいらっしゃいました)。何か、(良い研究成果を発表して、世の中に貢献することよりも)論文に掲載すること自体や、先のビジネスにつながる特許申請などをすること自体が「目的」になっているようにも感じ取れ、人間とは難しい生き物だなあ〜と思います。でも、国や指導者が、そのように先導するので、価値観がそうなるのも納得できます。
 科学論文の出版社が一種の情報産業(マスコミと変わらないようなのもあるんじゃないかと勘繰ります)として台頭し、ビジネス・金儲けとしての一面を強く前面に出して来ているような印象です。これは、利用する方の責任もあると思います。学会なんかもおなじような傾向がありますが、一旦「利権(のような物)」が発生すると、それでやめられなくなるのはどこの世界も同じです。オリンピックが、どうもあまり美味しい利権ではなくなると、おそらくそれほど獲得競争がなくなりつつあるようですが、同じことがおそらく「科学」の世界にも訪れると予想します。賢く、先を読みながらなんでもやっていかないといけないと思います。(参照;日経新聞) ty