教官のつぶやき+近況<研究、診療、教育、医局>
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悩むこと
人を動かすことのできる人は、他人の気持ちになれる人である。

その代わり、他人の気持ちになれる人というのは自分が悩む。

自分が悩んだことのない人は、まず人を動かすことはできない。
  本田宗一郎(ホンダ創業者)


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チェンジ
 来年度の人事・体制がおおよそ決定されました。留学する人、新たな環境で仕事を始める人。不安と期待の錯綜する時期だと思いますが、新たな体制で医局も関連施設も頑張っていければと思います。 変化の無いのは、場合によっては衰退につながります。どこかの国のtopが大暴れしていますが、長期的にみると、こういう事も多様性を受け入れて、変化して、強くなるためには必要なチェンジなのかもしれません。(ちょっと、暴れすぎですが…)
 新専門医制度は、2018年度からは実施されると思います(また延期されたりして….もう最近は、まさか!と思うことが起きても、動じなくなりましたし、それも想定の範囲であったりします)。色々な変化を、受け入れ、うまく適応しながら、各人がより成長できるようにうまく利用することが重要かと思います。
 医学部の学生教育も変化していることは、皆さんご存知だと思います。簡単に捉えると、カリキュラムの前倒しで実習時間を確保するということなのですが、実は最も大きな変化は、実習の内容を評価されて、ちゃんと教育のシステムができているかの監査を受けるようになるということです。来年から何年かは、大学病院(大学)が日本医学教育評価機構(JACME; Japan Accreditation Council for Medical Education)から監査を受けますが、その後は実習を行う代表的な関連病院も含めた評価になる可能性があると思われます。今でも、学生の実習に関しては、診療(もしくは研究)の次のレベルで考える先生が多いと感じますが、考え方を変えないと時代の要請に応えられず、取り残されることになるでしょう。これも単純に捉えると、今より1〜2年程度、医学部の学生の間にできるようになることを前倒しにする(研修医のしていることの一部、少なくともbrain workは5〜6年生にしてもらう)システムを作りあげることが求められています。できないと言わずに、できるようにしていく…ことが求められています。循環器内科としては、先を見据えながら早速対応をしていきます。
 診療においても、色々な変化が起きています。少し客観的に見て、どう適応していくべきかを、ある種、冷静・冷徹に考えて、対応していくことが重要かと思っています。
 研究も、日本がお金のない国になっていますので、当然のことなのですが、予算の確保を含めて厳しい時代になっています。軍事予算を研究者が科学の進歩のため(同時に軍事利用もされることを受け入れて)使用する事の是非が、議論されている様子をテレビなどでよく見かけます。科学者というのは、科学という看板を掲げると、ある種盲目的に追究してしまう特徴を持っていますので、注意が必要です。医学においても、命が大切である事は言うまでもないのですが、それを盾にして、国が潰れても良いので命を助けましょう…という意見が正しいのかどうか?これも、近々議論せざるをえないことになると予想されます。医師としては、あまり議論したくはないのですが……。その際に、どのような研究が求められるのか?本当に貢献できるのか? そういう先読みが必要だと考えます。 
 思いつきを書きましたが、色々なことに興味を持ち、学び、しっかりと自分で考えて、自らの意見を持って対応していくことが大切である…と、昔に教えていただいたこと。これは変わらない真実だと思います。 皆さんが少しでも快適に仕事ができるような、次年度のための調整をする時期になりました。時代の要請も感じながら、我々も適応し変化しながら、頑張っていきましょう。 ty

失敗の意味
 失敗をおそれると何もできません。 確かに、誰も失敗はしたくないでしょう。 だから、十分に準備をしましょう。 でも、失敗しても大丈夫。 失敗こそ成長のためには必須のものなのです。 失敗がなければ、成長も少ない。 大きな成功は、失敗の上にしか存在しないと思います。  

 私は、例えば実験で新しいELISA(もし、このELISAという言葉がわからない人は、調べるように)の系を立ち上げるときには、1回目の実験に敢えて失敗を盛り込みます。 あらゆる失敗のパターンを、敢えて1回目の実験で犯すように仕組むことで、2回目の実験での成功を勝ち取るような計画を立てます。 この感覚が、実は非常に重要です。 1回目からうまくやって、できてしまうと、それが本当にうまくいっているのか、そのように見えているだけかもしれませんし、科学的に真実を表しているかどうかも不安になるような実験や研究はダメなわけです。 結果だけ見て、自分の予想(仮説)と同じなら良いと思う判断が間違っているかもしれません。

 また、新しい「宇宙兄弟」が発刊されており読みましたが、もっと前の分に、興味深い部分があるので、紹介しておきます。科学者として、医師としても、大変参考になる部分かと思います。  ty

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研究EXPO(第2回)が開催されました
 1月7日の土曜日に、神戸大学(神緑会館)で大学院生を中心にした研究成果の発表会が開催されました。
関連病院の後期研修医の先生も研究成果を発表いただき、大変勉強になりました。 名称未設定 1

 関連病院の研修医の先生を中心にした、2017年の研修医勉強会は、6月17日(土曜日)に大学内で開催する予定です。大学病院ならびに関連病院のすべての研修医はご参加いただけますし、優秀演題は表彰もされます。 ぜひ、指導医にしっかりと指導してもらい、カッコよくプレゼンをしてください。 ty 

思考を考える
「思考の整理学」外山滋比古(とやま しげひこ)著(筑摩書店)を久しぶりに読み返してみました。何年か前になりますが(今も?)、東大・京大で1番読まれた本…という帯で売られていた本で、買って読んだのですが、その際は、あまり心を震わせない印象の本で、さあっと目を通しただけだったような気もします。何か、ふと、再度読む気になり、本にカバーをつけて鞄に入れて出かけると、電車の中で読みやすい長さであったこともあり、ざっと読んでしまいました。
 この最終章の「コンピューター」という章を読んで、びっくりしました。なんと、今ニュースや新聞で取り上げられるAIに人間の仕事がとって代わられることなどが書かれています。驚くのは、この本が書かれた年が、なんと1983年である….ということです。私は中学3年生、阪神タイガースが、久しぶりに優勝した年の前の年…にこの話が書かれているところに驚きを感じます。まだ、コンピューターがそんなに発達していない時に、ここまで予想する…その先見の明に感銘すら受けます。仕事においても、研究においても、一所懸命に今やるだけではなく、こういう未来予想をする(終わりから考える…こういう未来になるから、今こうする こういう未来を目指して、今こう取り組んでおく)ことが、重要であると常々思っていますが、やはりこれが難しいわけです。でも、この本を読んで思ったことは、未来予想は昔に誰かがしてくれている…ということです。自分で考える範囲は限られていますので(もちろん自分で考えるのですが)、本や論文などで昔の人の意見を学ぶ作業は必要になり、その中のどの意見や未来予想を一部取り入れて、自分の未来予想や行動に反映させるか….は、やはり自分の問題・選択になります。最新の論文や本を読むときに、数年後・10年後・もっと先を見越しながら読んでいますでしょうか?
 この「思考の整理学」という本は、今一度、考えること・学ぶことをその方法から意識させてくれる本かと思います。 ty

『協争』の時代
「協力」しながら「競争」する時代のようです。
 物流の進歩に伴い、日本人の買い物の仕方が変わっていることは、よくニュースにもなっています。みなさん、特に自覚しないかもしれませんが、少し長く生きている私にとっては、大きな変化が感じ取れます。Amazonや楽天、LOHACO(ASKUL)などを利用していると、注文したものが、翌日には自宅に運ばれてきて、ほとんど輸送費が不要なのが常識になっています。本当に便利ですね。でも、一旦それが当たり前になると、もうそれより不便では満足できなくなります。これが、現在の日本の物流を変えてしまって、トラックが確保できない…という問題が、色々な業種で問題になっていることもよくニュースになっています。(運送する人のとんでもない行動がニュースにもなっていましたが、これも従事する人が多くなると必然的に生じてくる問題かと思います でも、少なくとも、私の家に搬送する担当の何社かの人は、みなさん礼儀正しい方ばかりですし、時に郵便局の方にも荷物を取りにきてもらいますが、民営化のおかげでしょうか、非常に丁寧な対応をされます でも、こういう客と接する部分が、その客にとってはその組織の全てを反映してしまいまう….という事実も認識することが重要かと思います)
 競争相手と「協力」して、この事態に対応する『協争』の動きが、北海道の食品会社(味の素・ハウス・カゴメなど)の物流領域でなされ、問題解決の一つにつながったようです。(北海道といえば、地域独自のコンビニ文化を確立したセイコーマートが有名ですが、この会社の戦略も参考になります) 人口減で、各社の配送件数は減っているのに、搬送の場所の数は変化がなく、効率も悪いし、人手やトラックも需要過多でさらにコストが上がる状況で、それぞれの会社の食品を売るという「競争」は維持しながら、物流に関しては、倉庫をふくめたインフラを共有することで同じトラックで他社の製品も「協力」して運送するという仕組みを構築したようです。
 色々な意味で「老化し、縮小する日本」においては、この『協争』の概念は、参考にすべき戦略かと思い、紹介がてらに書きました。人のふり見て、我がふり直せ(我がふりを考える)ことは大切です。 さあ、2017年が始動します。 ty


明けましておめでとうございます
 明けましておめでとうございます。2017年が始まります。
2016年にイギリスのEU離脱やアメリカの大統領選挙で一気に世界を揺さぶる存在になった『ポピュリズム』の台頭が予想される2017年です。でも、しっかり自分自信を見つめながら、どうすべきか見極めながら進んでいきたいと思います。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ty
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年末年始によく体調をくずします なぜでしょう?
 何か、昨年もそうでしたが、年末に体調を崩します。 用心していたつもりですが、なかなかうまくいかないですね。 今年は、クリスマスの3連休の最終日の午後に何か変な感じがあり、少しゾクゾクして、その後おかしくなりました。 発熱はほとんどなく、症状はしんどい感じだけ....でもその後の回復期にやはり痰がからんだり、少し咳もあるので、やはり感冒なのでしょう。 休みながら、集中はできないのですが、手持ち無沙汰で、前に読んだ小説を読み返していると、首の筋肉痛になりました(情けない)。 PLも感冒で処方することに反対するような意見もありますが、すくなくとも私には眠前に使用することで、長くて深い睡眠(7時間以上)が得られますので、意味はあります。 昨日のアルバイト先で、明らかにインフル(検査でAでした)の診察もしたので、局所的には流行しているのでしょう、みなさんも注意してください。 
 話は変わりますが、「チャットボット」という言葉が、新聞にもよく登場します。 チャットをしてくれるAIロボットのことで、ホテルの受付に、恐竜の人形でチャットボットを導入して話題になったところもありましたね。 ある企業は、この導入により商品の販売促進や問い合わせ・質問の一部を担当してもらい、24時間ネット上で対応できるので1台の機器の導入で、6.5人分のカスタマーサービスの人件費が削減できたようです。 
 チャットボットは、現在開発競争の真っ最中という分野なので、今後どんどん適応範囲が広がり、人間の職場を奪っていくことでしょう。 私はLineはやりませんが、時間が奪われたくないヒトは、Lineをかわりに返事してくれるチャットボットも出現しているので、実はヒトではなく機械がかわりに返事してくれる時代なのかもしれません。(なんか、寂しいけど、誰かと喧嘩せずにコミュニケーションしたい人もいるかも??)
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 医療でも、インフルの診察なんかは、ちょっと聞いただけでピンとくるので、パターン化して、鼻水での検査をすべきと判断するところまでは、医師でなくてもチャットボットでいけそうですね。 現在の法律では許されてはいませんが、医師が必要になる段階までは、チャットボットが担当してくれたりする時代が来るかもしれませんし、薬剤使用の注意事項の説明もパターン化されて簡単なので、薬剤師の仕事も奪われますね。
 おそらく、介護の人手不足を補うための、認知症予防のための会話をしてくれるチャットボットはもう開発されるでしょうし、様々な用途別で開発が進んでいくことが予想できます。 便利にして、便利に慣れて、それが当たり前になり.....その後、どうなるの?  いつも考えながら、やっていきたいと思います。 だいぶ、体調は回復モードです。 ty

失敗を大切に
 日経新聞の記事に、『「失敗」実験をヒットの種に 化学大手、データ活用』というのがありました。当たり前のことができていないことを改めて感じます。 大手の化学企業が研究開発中に失敗した実験のデータを保存、活用する仕組みをつくる…という記事です。 いや、そんなこともできていないのか?と思いますが、我々の環境を振り返っても、しようと思ってもやっぱりできていないことにも気づかされます。 研究・実験でも、一所懸命して、思うような結果がでなければ共有もせずにポイッ!ということはないでしょうか? 臨床でも、うまくいかずに、まあ仕方がない…と忙しいので忘れてしまっていませんか?(それ以前になぜかを考えない状態になっていませんか?)
 『真剣な失敗』は、本当に良い学びや経験につながると思います。 セレンディピティ(serendipity)と言われますが、ふとした偶然を予想外の発見などの必然に変える力も必要です。研究というのは、日々そのトレーニングなのかもしれません。  
 企業としての失敗共有の意味は、失敗した実験を繰り返さないようにすることが一つ目の目的。さらに、ある製品開発で「失敗」とみなした実験結果が、他の製品開発には貴重な資料になることも少なくない…ということもあり、他目的への有効利用が二つ目の狙いのようです。 ビックデータ技術の進歩で、大量のデータからの検索が容易になってきた背景なども関連しているようです。fc2blog_20161225191913e4e.jpg 最近は、研究開発の予算負担増が企業にとっても大きな問題になってきており、合併・統合やある研究開発分野での企業同士の協力の報道記事が多いと感じます。戦略・手法を含めた研究開発の(いろいろな意味での)改革が求められている(しないと生き残れない)ということだと思います。 どの世界でも同じですね。 ty 


少し無理をして生きる
 城山三郎さんの書かれた本に「少しだけ、無理をして生きる」(新潮文庫)というのがあります。 大変な無理をするともちませんが、何か挑戦するときのコツのような気がします。 勉強になるので、この本は少しおすすめです。 小山宙也さんのマンガ「宇宙兄弟」の兄の方、ムッタも同じ言葉を言っています。 みなさんも参考にしてください。 ty
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